スキップしてメイン コンテンツに移動

2010年に観たライヴを振り返る





  1. US3 @モーション・ブルー・ヨコハマ - 「石版!」

  2. 外山明+内橋和久duo @杜のホールはしもと 多目的室 - 「石版!」

  3. 石坂団十郎ベートーヴェン2 @フィリアホール - 「石版!」

  4. eX.13「フランコ・ドナトーニの初演作品を集めて」 @杉並公会堂小ホール - 「石版!」

  5. 第5回JFC作曲賞本選会 @トッパンホール - 「石版!」

  6. 読売日本交響楽団 特別演奏会 @東京オペラシティコンサートホール - 「石版!」

  7. 藝大21 創造の杜「ヤニス・クセナキス 音の建築家」 @東京藝術大学奏楽堂 - 「石版!」

  8. 読売日本交響楽団 第492回定期演奏会 @サントリー・ホール 大ホール - 「石版!」

  9. クァルテット・エクセルシオ ~フランスの薫り @紀尾井ホール - 「石版!」

  10. 読売日本交響楽団 第493回定期演奏会 @サントリーホール - 「石版!」

  11. James Chance & The Contortions japan Tour 2010 @LIQUIDROOM - 「石版!」

  12. トリスタン・ミュライユの音楽 @東京オペラシティ・コンサートホール - 「石版!」

  13. 1000年後の南米のエリザベス・テイラー @LIQUIDROOM - 「石版!」

  14. リゲティの肖像 @水戸芸術館コンサートホールATM - 「石版!」

  15. Music Tomorrow 2010 @東京オペラシティ コンサートホール - 「石版!」

  16. 読売日本交響楽団 第494回定期演奏会 @サントリーホール - 「石版!」

  17. eX.14「DUO TRANSPNEUMA plays Kawashima & Yamane」 @杉並公会堂 小ホール - 「石版!」

  18. 読売日本交響楽団 第495回定期演奏会 @サントリーホール 大ホール - 「石版!」

  19. エイドリアン・ブリュー・パワー・トリオ @ブルー・ノート東京 - 「石版!」

  20. 音楽の現在(サントリー芸術財団 サマーフェスティバル 2010〈MUSIC TODAY 21〉) @サントリー・ホール ブルーローズ - 「石版!」

  21. 作曲家は語る〈ジョナサン・ハーヴェイ〉(サントリー芸術財団 サマーフェスティバル 2010〈MUSIC TODAY 21〉) @サントリー・ホール ブルーローズ - 「石版!」

  22. 音楽の現在(サントリー芸術財団 サマーフェスティバル 2010〈MUSIC TODAY 21〉) @サントリー・ホール 大ホール - 「石版!」

  23. テーマ作曲家〈ジョナサン・ハーヴェイ〉(サントリー芸術財団 サマーフェスティバル 2010〈MUSIC TODAY 21〉) @サントリー・ホール ブルーローズ - 「石版!」

  24. 芥川作曲賞創設20周年記念 ガラ・コンサート〈管弦楽〉サントリー芸術財団委嘱作品 (サントリー芸術財団 サマーフェスティバル 2010〈MUSIC TODAY 21〉) @サントリー・ホール 大ホール - 「石版!」

  25. 芥川作曲賞創設20周年記念 ガラ・コンサート〈室内楽〉サントリー芸術財団委嘱作品 (サントリー芸術財団 サマーフェスティバル 2010〈MUSIC TODAY 21〉) @サントリー・ホール ブルーローズ - 「石版!」

  26. 第20回芥川作曲賞選考演奏会(サントリー芸術財団 サマーフェスティバル 2010〈MUSIC TODAY 21〉) @サントリー・ホール 大ホール - 「石版!」

  27. モーツァルト《魔笛》(実相寺昭雄演出) - 「石版!」

  28. FEN(Far East Network)@キッド・アイラック・アート・ホール - 「石版!」

  29. 読売日本交響楽団第496回定期演奏会 @サントリーホール 大ホール - 「石版!」

  30. DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN @日比谷野外音楽堂 - 「石版!」

  31. 読売日本交響楽団第497回定期演奏会 @サントリーホール 大ホール - 「石版!」

  32. 読売日本交響楽団第498回定期演奏会 @サントリーホール 大ホール - 「石版!」

  33. ピエール=ロラン・エマール ピアノ・リサイタル @東京オペラシティコンサートホール - 「石版!」

  34. Otomo Yoshihide New Jazz Trio+ @新宿ピット・イン - 「石版!」


 今年観たライヴは以上のように34本でした。なんか記録していないライヴもあったかもしれないですが、記録してなかった、ということはしょーもないライヴだったのかもしれません。大体月に3本ぐらいを見ていたみたい。今年は生で音楽を聴きまくってみよう、と思っていたのでこのぐらいのペースで音楽に触れることができたのは、目標達成、と言って良いのでしょう。普段はなかなか音楽だけ聴く時間がとれません。それは社会人であれば割合普通のことですよね。欲張りなものだから本を読みながら、音楽を聴いちゃったりするし。でも、ライヴ・ハウスやコンサート・ホールにいけばそこにいる間は音楽だけ聴く時間を確保できる。これはとても贅沢な時間の使い方だと思いますけれど、こうして音楽だけに向き合う時間を確保するのは大切だな、と感じました。





 聴いたことがない音楽を積極的に聴くことができたのも良かったです。川島素晴と山根明季子が企画している現代音楽コンサート・シリーズ「eX.」も2回足を運びました(12月の企画は仕事の都合でいけず……)。芸術分野に対する助成金が少なくなっているそうで、大規模な現代音楽企画は少なくなっているようですが、小規模だけれど非常に深く音楽を掘り下げていく企画であるように思います。まあ、なんだかんだ言って水戸でリゲティの特集があったり、クセナキスの特集があったり、とすでに評価が固まっている作曲家についてはまだまだ元気な感じがします。リゲティの特集はアルディッティ弦楽四重奏団が聴けて最高でした。





 読売日本交響楽団の定期会員になったのも良い経験でしたね。自分のホームのオーケストラを持って、定点観測的に鑑賞する楽しさを感じます。こちらはまだシーズン中ですが、今シーズンの残りの演奏会も楽しみ。





コメント

このブログの人気の投稿

石野卓球・野田努 『テクノボン』

テクノボン posted with amazlet at 11.05.05 石野 卓球 野田 努 JICC出版局 売り上げランキング: 100028 Amazon.co.jp で詳細を見る 石野卓球と野田努による対談形式で編まれたテクノ史。石野卓球の名前を見た瞬間、「あ、ふざけた本ですか」と勘ぐったのだが意外や意外、これが大名著であって驚いた。部分的にはまるでギリシャ哲学の対話篇のごとき深さ。出版年は1993年とかなり古い本ではあるが未だに読む価値を感じる本だった。といっても私はクラブ・ミュージックに対してほとんど門外漢と言っても良い。それだけにテクノについて語られた時に、ゴッド・ファーザー的な存在としてカールハインツ・シュトックハウゼンや、クラフトワークが置かれるのに違和感を感じていた。シュトックハウゼンもクラフトワークも「テクノ」として紹介されて聴いた音楽とまるで違ったものだったから。 本書はこうした疑問にも応えてくれるものだし、また、テクノとテクノ・ポップの距離についても教えてくれる。そもそも、テクノという言葉が広く流通する以前からリアルタイムでこの音楽を聴いてきた2人の語りに魅力がある。テクノ史もやや複雑で、電子音楽の流れを組むものや、パンクやニューウェーヴといったムーヴメントのなかから生まれたもの、あるいはデトロイトのように特殊な社会状況から生まれたものもある。こうした複数の流れの見通しが立つのはリスナーとしてありがたい。 それに今日ではYoutubeという《サブテクスト》がある。『テクノボン』を片手に検索をかけていくと、どんどん世界が広がっていくのが楽しかった。なかでも衝撃的だったのはDAF。リエゾン・ダンジュルースが大好きな私であるから、これがハマるのは当然な気もするけれど、今すぐ中古盤屋とかに駆け込みたくなる衝動に駆られる音。私の耳は、最近の音楽にはまったくハマれない可哀想な耳になってしまったようなので、こうした方面に新たなステップを踏み出して行きたくなる。 あと、カール・クレイグって名前だけは聞いたことあったけど、超カッコ良い~、と思った。学生時代、ニューウェーヴ大好きなヤツは周りにいたけれど、こういうのを聴いている人はいなかった。そういう友人と出会ってたら、今とは随分聴いている音楽が違っただろうなぁ、というほどに、カール・クレイグの音は自分のツ

2011年7月17日に開催されるクラブイベント「現代音楽講習会 今夜はまるごとシュトックハウゼン」のフライヤーができました

フライヤーは ナナタさん に依頼しました。来月、都内の現代音楽関連のイベントで配ったりすると思います。もらってあげてください。 イベント詳細「夜の現代音楽講習会 今夜はまるごとシュトックハウゼン」

桑木野幸司 『叡智の建築家: 記憶のロクスとしての16‐17世紀の庭園、劇場、都市』

叡智の建築家―記憶のロクスとしての16‐17世紀の庭園、劇場、都市 posted with amazlet at 14.07.30 桑木野 幸司 中央公論美術出版 売り上げランキング: 1,115,473 Amazon.co.jpで詳細を見る 本書が取り扱っているのは、古代ギリシアの時代から知識人のあいだで体系化されてきた古典的記憶術と、その記憶術に活用された建築の歴史分析だ。古典的記憶術において、記憶の受け皿である精神は建築の形でモデル化されていた。たとえば、あるルールに従って、精神のなかに区画を作り、秩序立ててイメージを配置する。術者はそのイメージを取り出す際には、あたかも精神のなかの建築物をめぐることによって、想起がおこなわれた。古典的記憶術が活躍した時代のある種の建築物は、この建築的精神の理想的モデルを現実化したものとして設計され、知識人に活用されていた。 こうした記憶術と建築との関連をあつかった類書は少なくない(わたしが読んだものを文末にリスト化した)。しかし、わたしが読んだかぎり、記憶術の精神モデルに関する日本語による記述は、本書のものが最良だと思う。コンピューター用語が適切に用いられ、術者の精神の働きがとてもわかりやすく書かれている。この「動きを捉える描写」は「キネティック・アーキテクチャー」という耳慣れない概念の説明でも一役買っている。 直訳すれば「動的な建築」となるこの概念は、記憶術的建築を単なる記憶の容れ物のモデルとしてだけではなく、新しい知識を生み出す装置として描くために用いられている。建築や庭園といった舞台を動きまわることで、イメージを記憶したり、さらに配置されたイメージとの関連からまったく新しいイメージを生み出すことが可能となる設計思想からは、精神から建築へのイメージの投射のみならず、建築から精神へという逆方向の投射を読み取れる。人間の動作によって、建築から作用がおこなわれ、また建築に与えられたイメージも変容していくダイナミズムが読み手にも伝わってくるようだ。 本書は、2011年にイタリア語で出版された著書を書き改めたもの。手にとった人の多くがまず、その浩瀚さに驚いてしまうだろうけれど、それだけでなくとても美しい本だと思う。マニエリスム的とさえ感じられる文体によって豊かなイメージを抱か