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アッバス・キアロスタミ監督作品『友だちのうちはどこ?』




友だちのうちはどこ? [DVD]
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引き続き、俺内映画祭。キアロスタミの『友だちのうちはどこ?』は、学生時代に友人が映画館で観た話を聞いていた。「子どもが山をジグザグに走る映画」というのがその当時受けた説明で「なんだそれは」と思っていたんだけれども、本当に子どもが山をジグザグに走っている映画だった……。友達のノートを間違えて持って来てしまった8歳の少年が、ノートを返すために頑張る! というのが映画のあらすじで、お話はそれ以上でもそれ以下でもないのに物語になっているのが新鮮に思われ、こういう映画もあるのだな、と感心した。友達の家までの道すがら、怪物だの美女だの恋愛だの、刺激的な要素が登場するわけでもないのに。意地の悪いオトナやちょっとボケている感じのおじいさんの存在や、主人公の気弱っぽい性格にはイライラさせられるのだが、なんか同じところをグルグルしたりするところは『ドン・キホーテ』にこんなのなかったっけ? と思うところもある。あと、イランという全然知らない国の道徳や生活が出てくるのは単純に面白く、名誉白人みたいな人間が住んでいる世界とは映画のなかの世界がまるで違うのは驚きのポイントだ。「え、宿題を床に座ってやるんだ!?」とか。





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