『Newton』 11月号:遺伝子研究と歴史ロマンス、異形の雲写真がスゴい!

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Newton (ニュートン) 2011年 11月号 [雑誌]

ニュートンプレス (2011-09-26)



今月の第1特集は「DNA 『生命の設計図』の驚異の仕組みと働きを知る」。6・7月号は震災特集でしたし、8~10月号は宇宙関連、とマクロなテーマが続いていましたが今月はいきなりミクロ。生物学系の特集は個人的な趣向からするとイマイチそそらなかったりするのですが、読んでみるとやっぱり面白い。ヒトの細胞ひとつのなかに入っているDNAの長さは2メートル、というトリビア的知識からしてスゲー! と思いましたし、人体を神秘の小宇宙として捉えるむきは大変正当であるなあ、と感じます。





DNAの二重らせん構造が明らかになったのは、1953年。フランシス・クリックとジェームズ・ワトソンというイギリスの科学者によって、この構造を見つけたそうです。この研究のもとになったデータのなかには、モーリス・ウィルキンズとロザリンド・フランクリンという科学者によってもたらされたものでした。これらの功績により1962年にクリック、ワトソン、ウィルキンズの3名はノーベル賞を受賞しています。フランクリンは? というと彼女は、がんのため1958年に急逝してしまったのですね。ウィルキンズ-フランクリンの実験にはX線が使われていたそうですから、もしかしたらその影響があったのかもしれません(記事にその点の記述はありません)。戦後間もない頃、科学の発展に大きく寄与した女性科学者の存在にはドラマティックなものを感じてしまいますね。





巻末のほうのメディカル・トピックスには最新の遺伝子医療の成果が紹介されています。患者の免疫細胞を改造することによって、白血病(慢性リンパ性白血病)を完治させる、という研究結果について。個人的なことですが、私は祖父をまったく同じ病気で亡くしました。死んだのが80歳直前でしたから特別早く死んだわけではなかったですが、祖父の治療にこうした治療方法が実用化されていたら、祖父もまだ元気だったのかもしれないなあ~、と思うとなかなか感慨深い。そして、こうした研究成果の源流には早世したロザリンド・フランクリンの仕事もあるわけですから尚更感慨深いです。





第2特集は地震発生のメカニズムを、地球誕生時まで遡って説明するもの。プレートテクトニクス理論にもとづく地震のメカニズムについては、もはや常識の範疇ではないか、というレベルに達している昨今ですが、プレートがどのようにしてできたのか、について説明できる人となると数が激減するでしょう。液状化現象の仕組みと対策についても紹介されており大変興味深い記事です。が、その後の「異形の雲を追う」という特集がスゴかった! さまざまな不思議な形の雲の写真を説明つきで掲載した『ナショナル・ジオグラフィック』的記事ですが、とにかく写真がスゴすぎる! これはもうご自身で確認していただくしかないですが、自然スゲー! としか言いようがない。圧倒的です。





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