ピーガブのカヴァープロジェクトが完結(V. A. / And I'll Scratch Yours)

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And I'll Scratch Yours
And I'll Scratch Yours
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Peter Gabriel
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ピーター・ガブリエルの現時点での最新作は、カヴァー・アルバムの『Scratch My Back』。これが発表されたとき(2010年)に、ピーガブ氏がカヴァーしたアーティストたちが逆に彼の楽曲をカヴァーするアルバムも企画されているというアナウンスがでていた。で、今回3年以上が経ってでてきたのが本作『And I'll Scratch Yours』。

ピーガブがカヴァーしていたアーティストのなかには、デヴィッド・ボウイやレディオ・ヘッド、ニール・ヤングという大物がいたが彼らは『And I'll Scratch Yours』には不参加。ボウイによるピーガブなんかめちゃくちゃ聴きたいけれども、なんかいろいろあったことが予想される(ライナー・ノーツに目を通すと、2010年に既に録音が終わっていたトラックと2013年に録音されていたトラックで分かれている)。代打的に参加しているのは、ジョセフ・アーサー、ファイスト、そしてブライアン・イーノ。それ以外の名を列挙しておくと

  • デヴィッド・バーン
  • ボン・アイヴァー
  • レジーナ・スペクター
  • ステフィン・メリット(Magnetic Field)
  • ランディ・ニューマン
  • Arcade Fire
  • エルボー
  • ルー・リード
  • ポール・サイモン
と、なかなか豪華である(もちろん知らない人もいたけれど……)。このうち、イーノとルー・リード先生だけが原曲が分からない感じでさすがのお仕事をされているのだが、他の人たちは、基本的には静謐な感じの音響空間のなかで、ピーガブの名曲を歌い上げている(デヴィッド・バーンは、かなりゴリゴリなディジタル・ファンク)。男性歌手の多くがピーガブ本人と声質が似ている感じがし「これ、物マネか?」というものもあるのだが、そうしたホンモノとの距離の遠さの面で、ファイスト(Don't Give Up)、レジーナ・スペクター(Blood Of Eden)らの女性歌手のパフォーマンスが絶品である。とくにファイストさん……! 名前は存じ上げていたが、こんな歌声、嫌いになれないわけがないじゃないか……(原曲はケイト・ブッシュとのデュエットだが、ファイストはTimber Timbreというカナダのグループと一緒に演奏している)。


Scratch My Back/and I'll Scratch Yours
Peter Gabriel
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なお『Scratch My Back』とセットになった2枚組のパッケージも発売である(間違えてコッチを買ってしまった……)。ピーガブによるカヴァーも、ピーガブのカヴァーも、悪いわけがないんだが、こういう機会に新しい音楽との出会いがあるのは良いものです。

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