Lee Ranaldo & The Dust / Last Night On Earth

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Last Night on Earth
Last Night on Earth
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Lee Ranaldo & The Dust
Matador Records (2013-10-08)
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まだ活動再開の目処が経っていない様子であるSonic Youthであるが、今年2013年はメンバー各自のリリースが相次いでいる。なかでもサーストン・ムーアは昨年結成したバンド、Chelsea Light Movingでアルバムをリリースしているし(まだ買ってない)、Wikipediaの英語版を参照するとインプロヴィゼーションのライヴ録音をCD-RとかLPでバンバン出しまくっているようである。元妻であるキム・ゴードンにしても、Body/Headという新プロジェクトをビル・ネイスと組んでアルバムを出している(もうすぐ入手)。彼女は各地の現代美術系のミュージアムでライヴやったりしてるらしく(ポンピドゥー・センターでキム・ゴードンのポスターを見た)忙しいようである。

この夫婦のいざこざに巻き込まれた形となったリー・ラナルドとスティーヴ・シェリーはまったく気の毒としか言いようがないが、リー・ラナルドをリーダーとしたThe Dustというバンド名義で仲良く活動しているのは、ファンにとってちょっとホッとする点だろうか。今回のアルバム『Last Night on Earth』がデビュー盤ということになりそうだが、メンバーはリー・ラナルドのソロ名義での前作に参加していた人たちなので、彼のソロの延長線上にある。で、前作も良かったけども、今回バンド感がすごく高まっており、さらに良くなっている。いや、本当にリー・ラナルドという男、Sonic Youthではできなかったことを伸び伸びとやっている、という感じがするし、ポップな才能爆発である。

「Last Night on Earth」というアルバム・タイトルは昨年ニューヨークを襲った巨大ハリケーン、サンディの被害からインスピレーションを得た(Pitchforkのアルバム・レビュー)、とあり、なんか歌詞も暗かったりするらしいが、歌詞カードをマジメに読んでないので、そのへんは分からず。むしろ、全然暗いアルバムには聴こえないところは、アレか、エルヴィス・コステロ師匠が言ってた「暗いこと語るなら明るい曲を書け」的な精神なのであろうか。軽ーく歌詞カードを眺めると「これはもしかして停電の歌なのか」と思わせる詩が書いてあって、ホントに暗い曲も並んでいるようである。

音的には、チェンバロとアコースティック・ギターの弾き語りというアイデアには度肝を抜かれたし(チェンバロの音色は一番Sonic Youthから一番遠いところにある)、上手いリズム・ギターとベース、そしてスティーヴ・シェリーの最高なドラムをバックに魔術的なソロを取るリー・ラナルドのギタリストとしての魅力も満喫できて良い……。Sonic YouthもThe Dustも頑張って! と期待したくなるアルバムだ。

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