Body/Head / Coming Apart

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Coming Apart
Coming Apart
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Body/Head
Hostess Entertainment (2013-09-10)
売り上げランキング: 9,854
リー・ラナルドの新譜に続き、今度はキム・ゴードン(今年還暦)による新プロジェクト、Body/Headである。一緒に演奏しているビル・ネイスさんについては、わたくし知らないところであるが、以前からサーストン・ムーアともアルバム出していたりする即興系、実験音楽系のギタリスト、であるらしい。Sonic Youth活動休止中に、キム・ゴードンの持ってるガーリーな趣味が爆発し、まさか、田淵ひさ子のtoddleのようになっていたらどうしようか……と思ったが、そんなことはなく、ラーガのように延々と続くギターのミニマルなループや、ハーシュなノイズに乗っかって、キム・ゴードンが絶唱するダークなアルバムであった。これはこれで、すごくSonic Youthっぽいアルバム。バンドがバラバラになってメンバーの各々の作品を聴いていると、なるほど、あのバンドのあの要素は、この人の持っているモノだったのか……と還元主義的に考えたくなるが、Sonic Youthのドロッとした重さは、実はキム・ゴードンに多くを因っていたのかも。

ブリクサ・バーゲルト師匠とAlva NotoによるANBBを想起したりもするが、呪術的な雰囲気、特に朝鮮半島の南の方のシャーマニックな儀式音楽のようでもある。ともあれ、この絶唱、やはりキム・ゴードンの天性によるものであろう。歌えない、弾けない、が、なんか表現したいパワーが煮えている。これはアート・リンゼイが弾けないけども、自分のやりたい音楽が完全にイメージできているのとはまったく違っていて、さらに原始的で、音楽として分化される前のレアレアな状態で出て来ちゃった感がある。なんだかオーネット・コールマンや、アルバート・アイラーみたいな、こんなの出しちゃって良いのかよ、と聴いている側が心配になる音楽である。たぶん売れないけど、良いアルバム。

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