先日読んだブログ記事「実際に読んで選んだマネジャーのための100冊」から一冊選んで読んでみた。「この本を読めば、たちどころに組織の中でリーダーシップを発揮できるようになる!」ような魔法の本ではない。そもそも、そういう本は存在しない。だが、本書は二重の意味で優れた本だと思う。ひとつは研究によって見出されたリーダーシップに関する「理論」や、実務家(有名企業の偉い人)が実践の中から見出して言語化した「持論」に触れられる教科書としての意味合い。もうひとつは(というか本書は、こちらのほうを狙って書かれているのだけれど)自分でリーダーシップを身につけて実践するための勉強法を指南するテクストとしての意味合い。よくこの手のヒューマンスキル系の研修を受けると「ちょっとグループで(隣の人と)話し合ってみてください」とか講師にやらされるけれど、ああいうのがエクササイズとして収録されていて、能動的な学習を促す作りとなっている。大変勉強になりました。
仕事をするうえでどうやったら、うまくチームが機能するか。会社員ももうすぐ10年目になるわけだから、それなりに考えることはあるけども、こういう本をきっかけにそれこそ自分の「持論」として言語化することができそうである。それは理論的な枠組みの中の言葉でなくても内省が大事。
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