升田 幸三
中央公論新社
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日本の将棋会において、もっとも破天荒なキャラクターを持っているのが、この升田幸三であろう。広島のど田舎で生まれて「この幸三、名人に香車を引いて勝ったら大阪に行く」と書き残して、家を飛び出し、その後、実際に香車を引いて名人に勝ってしまう、大酒を飲み、他の棋士に対して言いたい放題良い、問題児扱いされながらも、新たな将棋を創造していった……升田が引退を決めたあとに振り返った自分の人生は、非常にコクがあって読み応えがある。カラヴァッジオ的な人物、とでも言えるだろうか。こういう人物が世に出られた時代は、おおらかな時代だと思う。
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