佐藤竜一 『エンジニアのためのWord再入門講座 美しくメンテナンス性の高い開発ドキュメントの作り方』

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サヨナラ、Excel方眼紙、くたばれ、Excel方眼紙!!、ということで、業務でバリバリExcel方眼紙を使っている立場からすれば耳が痛いような内容の本……ではあるが、とにかく序盤はExcelはキレイなレイアウトでドキュメント(文書)を書くためのアプリケーションではないのであーる!! という分かりきったようなdisりに徹しているものの、Wordでキレイなドキュメントを作る方法については中途半端。たしかにExcelにはWordのような段落番号だの、自動で番号を割り振る機能だのがないけれども、達人Excel VBAerであれば、そうした機能を盛り込んだハイパーExcel方眼紙を作っていてもおかしくない。Wordの機能の斬新な使い方が紹介されているわけでもなく、これならヘルプを見れば良いのでは……。

私もExcel方眼紙で目次情報などを抽出できるプログラムを組み込んだ設計書のひな形を提供して、それで仕事をしてもらったりするし……。文字の位置情報のコントロールがたぶんExcelのほうが簡単なので、そういうのをやるならWordでドキュメントを書く方が効率が良くない感じもある。よって、本書の主張はそんなに心に響かなかった。紹介されているWordの機能についてもなんだか中途半端。これはやはりWordの中途半端さなのであって、論文などには向いているのかもしれないけれど、システム開発のドキュメント作成にはあんまりイケてないんじゃないの……?

こうした「ドキュメント、どうする?」という話については各社お悩みのところかと思う。「どういうドキュメントが必要か」というのも各社・各業界で違うので「どういう風にドキュメントを作れば良いのか」という本は難しそう。

で、この本は、完全に「どういう風にドキュメントを作れば良いのか(キレイな体裁でドキュメントを作るには?)」という本である。そもそも、ドキュメントっているの? コードが読めないクソなヤツらのためにそんなもん作っても、どうせコードが読めないクソはドキュメントだって読まないよ!(読めないよ!) などという根本的な話も議論を呼ぶところだと思うので、ますます「どういう風に」は難しい。コードで良い部分と、ドキュメントじゃなきゃいけない部分、その辺の切り分けすら、スタンダードなやり方がないような気がするので、まずは「エンジニアのためのドキュメント作成再入門」が必要な気がする。

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