フィリップ・コトラー 他 『コトラーのマーケティング3.0: ソーシャル・メディア時代の新法則』

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コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則
フィリップ・コトラー ヘルマワン・カルタジャヤ イワン・セティアワン
朝日新聞出版
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原題は MARKETING 3.0: From Products to Customers to the Human Spirit ということで邦題をつけなおしたら本がフォーカスを当てている対象がぼやけてしまった好例。よい製品を作れば売れるのが1.0、顧客志向で売れるのが2.0、しかし、これからの3.0時代は、人間の精神に訴えかけるようなものが売れるんだよ、とかそういう話で、はっきり言って、ソーシャル・メディアを使ってどうこうすれば儲かるよ、みたいな話は皆無。

とはいえ、成熟した消費社会において消費者の志向が、単純な物質的な便益ではなく、気持ち良さにシフトしている事象の羅列はなかなか面白い。なんらかの解決策を提示する本ではないけれど、たとえば「ウチは環境負荷がとっても低い製品をつくってるんですよ」とアッピールしている会社の製品は、これまでとは違うセグメンテーションでわけられた層にウケていくし、それによってブランドが醸成され、優秀な人材が「俺は、あの製品を作っている会社の人間である」という満足を得ることで保持できる……んだって。これもひとつのCRMの進化系のような気がするけれど、要するに、消費者の社会的責任(この製品を買うことで、社会的善が達成できる)が快として認識されているのであろう。メルセデス乗ってブイブイいわすよりも、プリウス乗ってたほうが気持ちよくなっちゃう人がいるのである。

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