フィリップ・コトラー ヘルマワン・カルタジャヤ イワン・セティアワン
朝日新聞出版
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とはいえ、成熟した消費社会において消費者の志向が、単純な物質的な便益ではなく、気持ち良さにシフトしている事象の羅列はなかなか面白い。なんらかの解決策を提示する本ではないけれど、たとえば「ウチは環境負荷がとっても低い製品をつくってるんですよ」とアッピールしている会社の製品は、これまでとは違うセグメンテーションでわけられた層にウケていくし、それによってブランドが醸成され、優秀な人材が「俺は、あの製品を作っている会社の人間である」という満足を得ることで保持できる……んだって。これもひとつのCRMの進化系のような気がするけれど、要するに、消費者の社会的責任(この製品を買うことで、社会的善が達成できる)が快として認識されているのであろう。メルセデス乗ってブイブイいわすよりも、プリウス乗ってたほうが気持ちよくなっちゃう人がいるのである。
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