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だれか『ダイエットの科学史』とかそういうタイトルの本出さないか?



 今週発売の『Tarzan』3月11日号は「太らない食べ方 実践編」だった。この雑誌をチェックするようになって大体5年ぐらいになるが、面白そうなタイトルを見つけるとついつい買ってしまう。紹介されているダイエット方法なんかあまり試しはしないのに、つい。ダイエットのメソッドも日に日に変わっていっている、というのが面白くて。





 数年前までのトレンドは「炭水化物は脂肪蓄積の元凶! ごはんを減らせ! メシ喰うな! タンパク質を取れ!」というローカーボ・ダイエットが持てはやされていたけれど、今では完全に下火となっている。最新のダイエット・トレンドは「炭水化物を取らないと脂肪は燃焼しません! 必須栄養素を取れるようにまんべんなく、適度に食べて痩せましょう」という中庸的なものとなっているようだ。


1日450キロカロリーの低エネルギー食ダイエットを4日間続けた実験がある。結果的には体重は3~4kg減、ただしそのほとんどが水で、脂肪はほとんど減らなかったと言う。再び糖質*1を元のように摂取すると、速やかに糖質と水分子と結び付くので、体重はたちまち元通り。低糖食は本当の意味でのダイエットにはならないのだ(P.15)



 かつて散々オススメしていたローカーボに対してこの言いよう。また記事をよく読むと「脳から分泌されているホルモンが云々」といった説明が増えているように思われ、なんとなく脳科学ブームがダイエット界にも反映されているんじゃないか、って思ったりする。たった数年でこれだけ言っていることが変わってしまうと「そんなに新しい研究結果ってポンポンでてくるの? なんかあやしくない?」なんて思われても仕方がないかもしれない。「○○という研究結果がある」とか言われるとなんとなく「へぇ!」とか思うけれど、実際どういう研究なのかっていうのは明らかにされていないのだし。なんだかギデンズの「専門家システムが云々」と言った話みたいだ。



近代とはいかなる時代か?―モダニティの帰結
アンソニー ギデンズ
而立書房
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 専門家がダイエットについてどういっているのか、または、社会でどんなダイエットが、どのように流行していったのか、こういった歴史をまとめた本があったら読んでみたいかもしれない。結構ダイナミックな物語があったりするんじゃないか。




 ちなみに、自宅で筋トレとかしちゃう派における筋トレンド*2は「スロトレ」(ゆっくりと持続的に筋肉へ負荷をかけることによって、軽い負荷でもトーレニング効果を大きくする、というアレ)によって筋肉量(代謝量アップ)を増やし、その上で「有酸素運動」をおこなって脂肪を燃焼する! というもの長期的なトレンドとなっている。これはもうテレビでも散々紹介されているので結構有名なメソッドだろう。『Tarzan』が「自宅で鍛える」系の特集だったらまず紹介されているのはこれだと言って良い。




*1:炭水化物が分解されて糖になる


*2:上手いこと言ったつもりで、そうでもない





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