PAT METHENY/ORCHESTRION

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Orchestrion
Orchestrion
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Pat Metheny
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 新譜。パット・メセニーというギタリストについてはこれまでほとんどフォローしてきませんでしたが(スティーヴ・ライヒの作品で演奏したモノぐらいか?)このアルバムは面白そうだったので買いました。なんでも自動演奏楽器「オーケストリオン」を使用し伴奏をすべて機械でおこなっているのだとか。オーケストリオンはちょうど先週の『開運! なんでも鑑定団』で鑑定に出ていましたね。もちろん、普通オーケストリオンと呼ばれている自動楽器は、今回パット・メセニーが使用しているものとはまったく別物です。よく見たらCDのジャケット裏にもOrchestrionics(オーケストリオニクス)と記載があり、別物であることが強調されている模様。



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 Youtubeにこのマシーンが動いている映像がありました。これ、製作に明和電機が絡んでいても信じるね。正直「なんでこんなの作らせちゃったわけ?」と思わなくもないですが、パット・メセニー自身によれば「19世紀後半から20世紀初頭にかけてのテクノロジーと、今日の新しい制限のない音楽制作・即興・演奏のためのプラットフォームを融合させる試み」とのことです。そのほかプレイヤー・ピアノ(自動演奏ピアノ)の思い出なんかもあったみたい。まぁ、すごい機械を作っちゃったなぁ、という感想しかないですけれど、さすがに人間っぽい微妙なニュアンス作りまでは難しかったみたいで、伴奏はとても平坦に聴こえました。曲はとてもカッコ良い。



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 この動画では1曲目の「Orchestrion」と5曲目の「Spirit Of The Air」が視聴できます。1曲目はスティーヴ・ライヒ風フランク・ザッパみたい。っていうか、ザッパの「The Black Page #2」っぽい。



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 ↑これね。途中のリズムのギクシャク感とか変なコード感とか。あと試み自体は、コンロン・ナンカロウをまず思い起こさせます。このナンカロウという人は「人間には弾けないだろう」という作品をプレイヤー・ピアノのためにたくさん書いた作曲家なんだけれども(こんなの↓)



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 パット・メセニーは機械を使っているからと言って、非人間的な演奏をさせるわけではない。というか、人間にできる範囲のことしか演奏させていないのが物足りなくて(これだったらザッパの曲のほうが難しいぞ!)、人間がこの作品を一流プレイヤーのニュアンスで演奏したらどうなるんだろう……? と思ってしまいました。ここではパット・メセニーの超丁寧なテクニシャンっぷりと、機械の平坦な演奏のギャップが大きく出てしまっている。物好きな人はこの人間と機械のあいだにあるギャップをドゥルーズと絡めて云々したら良い!





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