最近、母親業もこなしながらキャリアも積んでるスーパーワーキングウーマンみたいなロールモデルが女性ファッション誌やライフスタイル誌で取り上げられがちだけれども、そういうガツガツして身を削るような働き方とは違う「良い塩梅の働き方」は、読んでいて新鮮に思ったし、勉強になった。
「働くこと」に対してポジティヴになれる人の気持ちが本書を読んで理解できる気もするのだ。友達でいるんですよね。「もし宝くじがあたっても働かなくても良くなっても、働き続けたい」っていうタイプの人が。わたし自身は毎日会社に行きたくないと思っているし、働かなくても暮らせるのに働きたいなんてちょっと貧しいんじゃないのか、働くよりも豊かな時間の使い方ってあるでしょう、とか思って全然理解できなかったんだけれども、筆者が提案してる「ワークライフバランスとかいうけど、ワークもライフの一部でしょ、それ分けられないでしょ」という提案に、なるほど、と思ってしまったのだった。
筆者は、専業主婦時代に「このまま家にいたら自分にはなんにもなくなっちゃう(周りの働いているママ友がうらやましい!)」みたいなアイデンティティクライシスに近い経験があって、強い就労意欲を持ちはじめるんだけども、そういう形で、働くことによって社会にコミットする感覚を得ている人がいるんだな、と感心させられる。そういうのに今更感心させられた自分はこれまで随分「学校を出たら(死ぬまで)働くのが当たり前」というレールに乗っかって暮らしてきているのだなぁ、と思いもする。
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