ウンベルト・マトゥラーナ、フランシスコ・バレーラ『知恵の樹――生きている世界はどのようにして生まれるのか』

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知恵の樹―生きている世界はどのようにして生まれるのか
ウンベルト マトゥラーナ フランシスコ バレーラ Humberto Maturana R. Francisco Varela G. 管 啓次郎
筑摩書房 (1997/12)
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 私たちは“唯一の世界(the world)”の中を、他者と共有しながら生きている――一見、自明であるかような考えを鮮やかに突き崩してくれる素敵な科学書。私たちが生きる世界は定冠詞つきの世界ではなく、それぞれが認識し行動する“ひとつの世界(a world)”なのだ、ということは何もこの本だけが教えてくれる特別なことではない。けれども、これほど易しく説明してくれる本は他に無いように思われた。だからこそ、驚きは大きいし、この本が与えてくれる知識が人によっては大きすぎる衝撃力になるのではなかろうか、などとを思う。それまで当たり前のように思えていたはずの世界が、なんの確証もない現像のようなものへと落ちていく、そこで居心地の悪さを覚える人もいるような気がする。おそらく、それが「超越系」と「内在系」という性格の違いをテストする指針になるのだ。





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