くるり『ワルツを踊れ』

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ワルツを踊れ Tanz Walzer

ワルツを踊れ Tanz Walzer







 先行シングルを聴いて「ちょっとXTCすぎないか……?(カップリングが特に)」と勝手に思ってしまったため、大した期待をしていなかったのだが、これはすごく面白いアルバムである(よくよく考えたら、XTC大好きなんで嫌いなはずが無い)。月並みな感想だけれども、いつも良い意味で期待を裏切ってくれるバンドであるなぁ、くるりは。


 クラシックのクリシェや、ロマたちが奏でるメロディ(エミール・クストリッツァの映画に流れているような)、歌謡曲の暗さ、カントリーの朗らかさ……etc。掬っても掬っても掬いきれないほど多くの音楽的要素がこのアルバムから響いてくる。なんだか「ポップの源流」をみるような思いで聴いてしまう。


 めざましテレビのランキングでアルバム売り上げランキングでこれが3位になっているのを見たんだけれども、こういう極めてノマド的なバンドによるとても奇妙な「ポップス」が、認知され、人気があるってとてもすごい状況だと思う。10CC(ゴドレイ&クレームがいたころの)やXTCがテレビのスピーカーから聞こえてくる……という現実がやってきてもおかしくない。誰も喜ばないかもしれないが。


 何度も聴いてしまうとひねくれ方に慣れてしまって、だんだん普通になってしまうけれど、最初はすごく和声とメロディの進行にびっくりしてしまった。ここまで和声の緊張と解決を意識させてくれる音楽を耳にするのは、宇多田ヒカル以来。





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