ポール・ブレイ&富樫雅彦『エコー』

0 件のコメント



エコー
エコー
posted with amazlet at 08.05.06
ポール・ブレイ
ソニーレコード (1999-12-01)
売り上げランキング: 400487



 1999年に発表されたポール・ブレイと富樫雅彦という稀代のインプロヴァイザーによるデュオ・アルバムである。私が高校の頃(キース・ジャレットの『ケルン・コンサート』ぐらいしかジャズ・ピアニストの演奏を聴いたことがなかったとき)、偶然手にしたのがこのアルバム。これがフリー・ジャズとの運命的な出会いを……という話はなく、延々と続く「どフリー」な演奏にジャズって難しいんだなぁ、と思って放置。それを実家の自分の部屋に置いてあったダンボール箱のなかから発掘したので聴いてみたら、むちゃくちゃ良かった。


 日本の(伝説的)フリー・ジャズについては、物騒なイメージとか情念じみてる感じがあって敬遠してるところがある。富樫雅彦もそういうわけで「すごそうだけど、一生ハマったりしないんだろうな」という感じでいたんだけど、このアルバムからならすんなり聴けそうな気がしてきた。ポール・ブレイのメロディアスな即興(静謐なパートと、激しいパートをいったりきたりする)に対して、富樫のドラムが緻密に応答していくところが素晴らしい。すごい緊張感。ひとつひとつの音が、高速に回転する思考のなかから出てきているような凄みがある。


 高校の頃の自分のセレクトが、5年以上経ってからヒットしてくるとは……と驚きつつ、昨年ぐらいから「あまり持続しない音が密度が低く並んでる感じの即興演奏」が自分のなかでキテるかも……と思った。そろそろ、ベイリーあたりを本格的に掘り下げていく時期なのかも。





0 件のコメント :

コメントを投稿