静寂/何があっても生き抜く覚悟の用意をしろ(You Should Prepare to Survive through Even Anything Happens)

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You Should Prepare To Survive Through Even Anything Happens
静寂(灰野敬二・ナスノミツル・一楽儀光)
doubtmusic (2010-10-11)
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引き続き*1、静寂のアルバムについて紹介していきたい。こちらの白いジャケットのほうは邦題が『何があっても生き抜く覚悟の用意をしろ』、英題は“You Should Prepare to Survive through Even Anything Happens”。これまた邦題と英題で印象が違う。「20世紀のブルースに敬愛を表して作られたリアルなブルース集」とあるとおり、これはホントにブルース・アルバムで『秘儀伝授』に比べるとかなりポップな作品だ。『秘儀伝授』から『何があっても……』へと聴き繋ぐと、このふたつの作品の落差には驚いてしまうぐらい違う。『何があっても……』では、『秘儀伝授』で展開される空間を切り裂くようなインプロヴィセーションとはまったく雰囲気の違うブルース・セッションが聴ける。これを聴きながら思い出したのは初期のグル・グルだった――とはいえ静寂初期グル・グルの超絶ドラッギーなブルース・ロックをやっているわけではない。というか、ずっと静寂の音は醒めているし、乾いている。これに火をつけるのが灰野敬二の搾り出すようなヴォーカルで、いわば、下は氷河期、上は大火事、これな~んだ? みたいな感じである。何を言ってるのか わからねーと思うが……。





声とギターの呼吸が見事に対応する部分では、灰野さん、こういうギターも弾けるのか、とも思った。その呼吸の連なりは、楽器がギターからブルース・ハープに持ち換えられても変わらない。息を吸って吐くように歌い、息をすって吐くように楽器を弾く。そこにもやっぱり達人っぽい自然さがあって、すげー、と思うのだった。






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