Mark Twain 『The Adventures of Tom Sawyer』

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The Adventures of Tom Sawyer (Penguin Classics)
Mark Twain
Penguin Classics
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言うまでもなく児童文学、ジュヴナイル文学の金字塔なわけでリスニングの教材に選択したから読んでみた*1だけのハズが、途中から「うわ~、これはあなどれないわ~」と驚かされました。わんぱく少年が家出したり、おばさんをだまくらかしたりするだけの話かと思ったら、サスペンスあり~の、サヴァイヴァルあり~の、恋愛あり~のでさまざまな物語的起伏に富んでいる。いや、マーク・トウェインってすごい作家だったのだなぁ、と大変感心しました。なにより子どもの残酷さや無垢さや、オトナからしたらナンセンスに思えてしまう感性・価値観が細かく描写されているところがグッとくる。例えば、トムがメアリーからジャックナイフを受け取るところ。トムにはそれで切ったりするものがあるわけではないのに、それを持ってるだけでなんか自分はカッコ良いんじゃないか、と思い込んでしまう、というのは『ああ! わかる~』という感じですよね。いや、大分に男の子的なものだと思いますが、無意味に長い枯れ枝だのを有り難がる感じ。これが進歩(悪化)すると、エアガンだのメリケンサックだのにいくのがオーソドックスな道……か、どうかはわかりません。しかし、19世紀の中頃のアメリカの少年の感性と、自分の子どもの頃の感性とにつながりを見いだせること自体、すごいことだなぁ、と思います。少年性って万国共通なんでしょうか。そういう方向に少年が向かわない文化圏があったらちょっと知りたいですね(貧しい国ならば少年性を発露させる前に労働へと参入しなければならない……という事情があるかもしれませんが……)。面白かった!






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映像はなんの前触れもなくラッシュの「トム・ソーヤー」。






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