佐野元春&THE COYOTE BAND
DaisyMusic (2015-07-22)
売り上げランキング: 406
これもまた先日の北海道旅行で運転していたレンタカーの車内で知った。佐野元春ってわたしは全然聴いたことないミュージシャンだったんだけれども、なんか凄まじくハマっている。「この人の歌詞はなんかスゴいな」というところで、まずハマってしまった。その言葉は、松本隆のような情景や、山下達郎のような内面の描写ではなく、とても日常的な言葉で語りかけるようにあり、ときに恥ずかしくなるほどシンプルで、アニメソングのように力強いのだが、メロディのうえにその語りかけるような言葉が、流れるように乗っている奇跡に驚いてしまうのだった。こういう日本語はどういうところから来ているのかな、言葉のリズムはディランみたいだけれど……とWikipediaを読んでみると、そうか、やっぱりディランの影響下からこういうのが生まれて来るんだ、と納得したが、決して真似事ではないし、わたしの世代の音楽に「98年の世代」という新しい日本語ロックの金字塔的なグループ群がいるけれど、全然、佐野元春のほうがすげーじゃん、とめちゃくちゃに感激している。音も貧乏くさくないし、まるでトム・ペティのThe Heartbreakersがジョニー・キャッシュの晩年のアルバムに参加しているときのようなソリッドなロックンロール・サウンドがとても気持ちよい。
ジャケット写真はヒプノシスっぽいが、やはりヒプノシスの流れを組むデザイナーが担当しているとのこと。
コメント
コメントを投稿