矢作ズム

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リンゴォ・キッドの休日
矢作俊彦
角川書店
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 「ハードボイルドを読んだら絶対ハマってしまう……。いつ読んでも面白いのは分かっているんだから今は別なのを読んでおこう」と自分のなかでハードボイルド禁止令を出しているのだけれど我慢できずに読んでしまった。エッセイも含めて三冊目の矢作俊彦。ちょうど今日、矢作俊彦と飲んだことのある友達と話したとき「『俺が今何書いても評価されなそうだからさー、君の名前貸してよ。新人文学賞総ナメにしよう』って言われたよー」言っていた。こんだけ筆力のある人だったら、いくらでも賞をもらえそうな気がして怖い!!


 カッコ良いわぁ……と思わず嘆息なミステリー小説なんだけど、もしこれを「ミステリー」の棚に置くとしたら間違ってるよなぁ、と思いながら読みました。「男の世界!」って感じで良いな、と思う。読みながら感化されてきて「トレンチコートを買わなくちゃいけないんじゃないか」、「煙草はピースじゃなくちゃいけないんじゃないか」、「フリージャズ、ハードバップを聴かなきゃいけないんじゃないか」って強迫観念を抱いたほどだ。明らかにそういったハードな世界に対する愛好精神は、自分のナヨッとした感性に対するコンプレックスの裏返しみたいなもんなんだけど。





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