SANTANA/Caravanserai

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Caravanserai
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Santana
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 社会学者の真木悠介はどういうわけかその著作のなかで、サンタナの『キャラヴァンサライ』に何度か触れている(私が確認しただけでも二度)。たとえば、『自我の起源』*1の冒頭は「CARAVANSERAI:自我という都市」という章から始まっているのだ――「インドでの修行時代にサンタナに霊感を与えたグルの教えは、わたしたちのほんとうの自己はいくつもの身体とその生涯を宿としながら永劫の転生の旅を続ける。わたしたちの個体とその<自我>はこの永劫のキャラバンの一期の宿(サライ)であるというものであった」。ミュージシャンであるカルロス・サンタナの言葉をここまで深く読み解いた動機には、おそらく真木悠介的にこのメタファーが自分の生死観とガッチリ合いすぎた、というところがあるのだろう。





 今日になって初めてこのアルバムを聴いたのだが、これは不思議なアルバムだなぁ……と思う。おそらくこのスピリチュアルな感じは、ジョン・コルトレーンの『至上の愛』を元ネタとしていることは間違いない。そこには、何がしかの真理らしきものをわかった気になっているミュージシャン特有の無駄な壮大感があるように感じてしまう。こういうそこはかとないインチキ臭さって良いですよね。プッと噴出したくなってしまうのだが、例えば、こういうインチキ臭さは今や許されなくなってしまったものだ、とも思う。






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