最近、俺の中でまた電化マイルスが輝き始めた

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Complete in a Silent Way Sessions
Miles Davis
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 『イン・ア・サイレント・ウェイ』完全版、買っちゃいました。この手のボックス、というか本っぽいケースに入っている複数枚組のCDセットの収納のしにくさといったら表現しがたいものがありますが、これは買ってよかった。『キリマンジャロの娘』に収録されている音源が入っていたり(持ってるよ!)、『イン・ア・サイレント・ウェイ』とはあんまり関係ない音源が入っていたりするんですが、まぁ、あくまでこの超名盤を制作している時期のセッション音源がコンプリートされていますよ、という感じ。『イン・ア・サイレント・ウェイ』のテオ・マセロによる編集前音源はもちろん興味深いもので、ブックレットには「どこをどう編集しているのか」という詳細な分析がありますが、思っていたほど大幅な編集があるわけではない。もっとザクザクにカットアップしているのかと思っていたら、そうでもないんですね。「In a silent way/It's about that time」なんか、「In a silent way」という曲の録音のあとに「It's about that time」という曲の録音をつなげて、最後にもう一度「In a silent way」の録音をつなげた、っていうホントにそれだけな構成だし。でも、この「In a silent way」という曲、超絶的な名曲ですよね……。ジョー・ザヴィヌルが書いた曲なんだけれども、このリハーサルテイクも素晴らしい。早めのテンポでバンドのメンバーが楽譜をなぞっているだけの音源なんだけれども、それでも曲の素晴らしさがわかる。あと「Directions」のスタジオ音源が超ヤバい!! 70年代のファンク化したマイルス・バンドの(ブート)音源ではよく聴いていましたが、まだ第二期黄金クインテットのクールな雰囲気が残っているこの音源は研ぎ澄まされ方がハンパではない。



D


 1969年の「Directions」の映像(この音源、もってたな)。この演奏は完全にメートルあがちゃっている。



Live-Evil
Live-Evil
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Miles Davis
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 あと『ライヴ・イヴル』も買った。先日来日していたエルメート・パスコアールがスゴかった、という話を聞いて調べてたら「え? この人、マイルスとも共演してたの!?(知らなかった!)」という感じで。1970年のスタジオ録音とライヴ録音を収録したこのアルバムには、電化ジャズからカオスじみたどファンクへの過渡期(つまり『ビッチェズ・ブリュー』から『アガルタ』/『パンゲア』)を感じてとても面白い。リズムはほぼファンク化し、マイルスはバリバリにワウを使っている。マイルスについては完成された時期よりも、こういう「どこかにたどり着く途中」の記録みたいなアルバムが好きだ、と思った。あと、Wikipediaの解説ページがスゴかった。収録音源のマスターテープには他になにが録音されていたか、みたいな情報まで載っている。





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