高橋昌一郎『知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性』

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知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性 (講談社現代新書)
高橋 昌一郎
講談社
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 ブログなどでたくさんとりあげられて評判が良かった(と著者が認めている)、という『理性の限界』の続編を読む。今回も前作と同じシンポジウムを舞台にした対話篇となっているんだけれど、うーん……、これはどうなんでしょうか。前作を読んで感想を書いた際、いい加減に褒めておいた記憶があるんですが*1、ホントに時間つぶしの新書レベル、茶飲み話のネタレベルの本でしかなくて、しかも内容が極端に薄まっている気がしました。まず、さまざまなキャラクターが話を脱線させるのだけれど、それを司会者が「その話を別の機会にお願いします」と止めるパターンが多すぎ。いろんなことを書きたいんだろうな、ということは伝わってくるんだけれども、ノイズみたいな知識にしかならなくてウザい。対話篇という形式は、説明のクドクド感をなくすには有効なのかもしれませんが、これはちょっと良くなかったです。結局一番面白いのは、ヴィトゲンシュタインやファイヤアーベントがいかに変人だったか、っていう部分なんじゃないか……? という。ただし、読んでいるうちに「近現代の哲学者の人たちは、ホントしょうもないことについて悶々と考え続けたんだなぁ……」と思えてきて、ある種の見切りがつけられそうな気がしたのは、有益だったかも。ここに登場する哲学者の方々のお話を追っていくと「いやあ、中世やルネッサンスの人たちは夢があっていいなあ」と思えます。





 感想を総括しておくと「読んでも読まなくても、なにひとつ変わらない(どうでも良い)本」でした。






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