HELENE GRIMAUD/Resonaces

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Resonance
Resonance
posted with amazlet at 10.10.23
Helene Grimaud
Deutsche Grammophon (2010-10-25)
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 「美しすぎるピアニスト」を名乗る人がもし日本の音楽界に出現したならば、「オヌシはエレーヌ・グリモー様に匹敵するほど美しいのか?」と問い詰めたくなるでしょう。この美貌を誇りつつ、野生の狼を保護する活動に勤しんでいるというリアル森ガールっていうのもまたツボなんですが・・・・・・というのは、このジャケットを見たらやっぱり、手に取っちゃうし買っちゃいますよね、っていう自分へのエクスキューズ。「レゾナンス(共鳴)」と題された今回の新譜は、ヴィーンにちなんだ作曲家、モーツァルト、ベルク、リスト、バルトークがとりあげられています(バルトークが選ばれてるのはオーストリア-ハンガリー帝国時代に生まれた人だったから、というちょっと強引な理由ですが)。





 冒頭のモーツァルトから、すごい独特なアコーギクに驚かされるのですが、聴いていると彼女の世界観に耳が馴染んでくる。こういうのはちょっと内田光子のピアノを聴いている感覚と似ているかもしれません。作曲家の前に、演奏家の世界が立ってくるような音楽。この世界を一言で表現してみるならば「澄み切った感性」というのが適切かもしれません。ルバートを多用しながらもそれがまったくしつこく聴こえない。しかし、神秘あるいは耽美に深くはまりこんでいく感じとも違う。音楽はユレているのに、すごい芯を感じます。





 とくに素晴らしいのは、リストの大曲、ロ短調ソナタの緩徐的な箇所。嵐のような強奏からここにたどり着くと、目の前が明るくなるような錯覚さえある。アルバムの構成もこの大曲のあとに、バルトークの小品《ルーマニア民俗舞曲》で締められるところも素晴らしいです。これもまたハッとさせられる。



D


 ユニバーサル・ミュージック・フランスの公式トレイラー映像。Youtubeには彼女が今回のアルバムについて語る映像もいくつかあげられています。フランス語なので私にはわかりません!





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