PATRICIA KOPATCHINSKAJA/Rapsodia - the music of my life

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Rapsodia:: Patricia Kopatchinskaja
Ravel P Kopatchinskaja Gjakonovski Ursuleasa
Naive (2010-09-28)
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 TwitterのTLで知ったヴァイオリニスト、パトリシア・コパチンスカヤの新譜を聴く。近年はファジル・サイと共演をしたことで注目を浴びていた演奏家であるそうだが、私は全然知りませんでした。モルドヴァ生まれの33歳、ということだけれども日本版公式ホームページ*1にある写真を見ると年齢が全然分からず、とってもキュートで調べてみるまで私は10代の天才少女系の人かと思っていた。今回のアルバムは、エネスコやリゲティ、クルタークといった東欧の作曲家やその地方の民謡を主に集めた構成となっており、彼女の父親であるツィンバロン奏者、ヴィクトル・コパチンスキーや、ヴァイオリンとヴィオラで母親のエミリア・コパチンスカヤも参加している。家族ぐるみ、というとなんだかヌルそうな、嫌な予感もするのだが、お父さんが大活躍! というかお父さん、娘のアルバムで活躍しすぎ、という感じで大笑いした。ツィンバロンは東欧の楽器で、チェンバロのような弦をバチで叩いて演奏する楽器。どんなものか知らなかったが、なんかすげーぞ、これは、



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(↑お父さんが若い頃の映像)ちなみに、このアルバムに収録されているラヴェルの《ツィガーヌ》はツィンバロン伴奏によるもの。ツィガーヌとはフランス語で「ロマ」の意味だそうで、これも東欧の音楽と根深い。とにかくコンセプトが一貫したアルバムである。





 コパチンスカヤの演奏も素晴らしい。民謡の演奏では、めちゃくちゃ熱のこもった伝説的なフィドル弾きみたいな演奏を聴かせてくれるし、クルタークの《ヴァイオリンとツィンバロンのための8つのデュオ》では影のある音楽をじわじわと聴かせてくれる(彼女のこの演奏に触れてから、クルータクの作品をどういう風に聴けば良いのか、なんとなく掴めた気もした)。とにかく彼女が持つ、表現の幅が広さと、話せる言語が多彩さには驚かされたのだった。しかも現代音楽もやるし、古楽もやるし、即興もやるんだって? 気になる演奏家がまた増えてしまったじゃないか。






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