『Newton』8月号「大宇宙 宇宙はどれほど広いのか 宇の章」はスケールが大きすぎて恐くなる

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Newton (ニュートン) 2011年 08月号 [雑誌]

ニュートンプレス (2011-06-25)



毎日スラッシュドットとかをチェックしながら毎月『Newton』を読んでいると、ネットの速度で入ってくる科学関連のニュースを2ヶ月遅れぐらいで『Newton』で深く解説してもらえるという事象に出くわすことがあり、そういうのが楽しくて読むのがやめられなくなってきます。「陶酔しない大麻」の実験にマウスで成功したり、一般相対性理論が提唱する「時空のひきずり効果」を実証するようなデータがとれたり、科学ニュースはにぎやかで良いですね。大特集は宇宙の広さについてですが、震災関連の記事も忘れられていません。今月号には3月11日の地震での海底の動きの更なる分析結果や、地震計の仕組み、また事故がおきた原発を廃炉するにはどのように仕事を進めなくてはならないのかを解説する記事がありました。





原発の事故処理は連日ニュースで報じられていますが、今回の記事は現場でのリアルタイムな対応のほかに今後の長期的な対応について詳しく、現場で作業をおこなう他にバックグラウンドでは様々な準備・研究・開発がおこなわなければならないことがわかります。事件は現場でばかり起きるわけではない、というか。スリーマイル島の事故でも、溶けただした核燃料を取り出しはじめてから、完了までに5年かかかっている。だいたい取り出しがはじまるまでに6年かかっているというのだから、まだバタバタしっぱなしの福島の状況がいつ次のフェーズに入るのか。もしかしたら、今いらっしゃる政治家の責任ある方々、電力会社の責任ある方々、社会の責任ある我々の一部は「次のフェーズ」に入るのを見届けられずに、一生を終えてしまうのかもしれません。とはいえ、科学の力は侮れません。活気的な除染技術とか冷却技術とかでてきたりしないかな、と期待してしまうのです。『Newton』ファンとしては。





さて今回の大特集ですが、30周年記念の2号連続大特集の第1弾「大宇宙 宇宙はどれほど広いのか 宇の章」(次号が『宙の章』)です。なにやら「宇」という漢字には「空間的な広がり」という意味があるらしく、広大な宇宙についてこれでもかと解説されています。ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された幻想的としか言いようがない天体写真も見ものですが、あまりにスケールが多すぎて、自分の存在がどんどん小さく思われ、終いには背筋に寒気が走りそうでした。



望遠鏡は、宇宙のタイムマシンです。遠くの宇宙を見るということは、過去の宇宙を見ることと同じなのです。したがって、「132億光年のかなたにある銀河」とは、「132億年も昔の銀河」にほかなりません。(P.84)



くはっ、痺れるようなキラー・フレーズ! この宇宙は137億年前に誕生したということですが、それを考えると地球から137億光年以上はなれた天体が放つ光は、まだ到達していない……というか、その辺の光は137億年前に放たれた光なので宇宙の状態が今と違っていて、光がまっすぐ飛ばず絶対に観測できないんだって……(この光の乱れが、宇宙背景放射といわれる電波として観測されるらしい)。





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