Samalea & Kabusacki/Al Limite Del Mondo

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Al Limite Del Mondo
Al Limite Del Mondo
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Samalea & Kabusacki
Pid (2011-04-26)
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アルゼンチン音響派というキーワードが流行したのもずいぶん前のような気がしますが、実際に聴いてみるのはこのフェルナンド・サマレア(ドラム、パーカッション)とフェルナンド・カブサッキ(ギター)によるアルバムが初めてです。そもそも「音響派」という言葉ほどよくわからないものもないですけれど、勝手に音数の少ない弱音系の音楽を予想していて聴こえてきたのが《80年代キング・クリムゾンのコピー・バンドをやっていた人たちが、トータスの『TNT』に衝撃を受けて制作したアルバム》みたいな音だったのでちょっとびっくり。「音響派ってそっちね!」と思いました。しかも本作には、かのトニー・レヴィンもゲスト参加しており、節子、それコピー・バンドやない! ホンモノや! と声をあげたくなる。




前情報として、フェルナンド・カブサッキはロバート・フリップのギター・クラフト(フリップ御大によるギター・セミナー。なんか今調べたら太極拳のレッスンとかもあるらしいぞ*1)に参加していたこともある、というのは知っていましたが、ここまでソレっぽいとは。もちろん、カブサッキとフリップのギター演奏は全然違うものですけれど、前情報と音がガッチリ繋がってしまう音だと思います。80年代クリムゾンもトータスもどちらも好き、という人はたくさんいるでしょう。私もそのひとりです。しかし、その好きなものが混ざっちゃうと「アレ、これギリギリ、ナシじゃない?」と思えてしまうのだから音楽って不思議。言うなればちらし寿司の上にデミグラス・ハンバーグが載っている感じ(別々に食べたいよ!)





なんか否定的なトーンの文章になってしまいましたが、しかしながらこれは独特な音です。エレクトロニカを通過したハイテク・フュージョンという聴き方もできると思いますし(まあ、そんなことを言うと音響派だのポストロックだのという人たち全員がフュージョンの仲間と言うこともできそうですが。テクニックがある現代のフュージョン→音響派、テクニックのない現代のフュージョン→ポストロックみたいな)、とにかくこの「ヌケそうでヌケない音」は今の日本からは出てこなそう。マグマとかユニヴェル・ゼロとか聴いてた人たちが、ポチャカイテ・マルコを始めた、みたいな消化機能のねじれが一番近いかも。面白いですね、アルゼンチン、ということでフェルナンド・カブサッキのもう一枚の新譜も聴いてみよう。






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