吉川晃司
ワーナーミュージック・ジャパン (2013-04-17)
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吉川晃司の18枚目のオリジナル・アルバムだそう。異様な雰囲気をもつ俳優としてキャラが立ちまくっている吉川晃司だが、確固たるデザイン・コンセプトのもとで作られたスターでありながら、プロダクトという枠組みを超えていくロック・スターとして成功したミュージシャンなのでは、と思わせるパワーが彼の音楽にはあって(過去のベスト盤を聴いたぐらいですが、クオリティに驚愕した覚えが)、今作ものけぞるようなパワフルかつ、ゴージャスなロック・アルバムに仕上がっております。ギターには菊地英昭、コーラスに大黒摩季、スカパラの谷中敦の名前も参加ミュージシャンにあがっていて華やかな制作陣。シックなジャケットのイメージとは裏腹にギラギラした傑作でしょう。とくにアルバム後半を占める、近年のMetallicaを想起させるヘヴィー・ロックな展開は、激アツ。
作詞のほぼを担当している松井五郎のセンスも最高で、これははっきり言って吉川晃司のパーソナリティと松井が同化しているといっても過言ではありません。「四面楚歌 Al' right」、「C'mon 身中 Insect」、「臥薪嘗胆 yeah」、「Drinkin' the 清濁」という凄まじい言語感覚は吉川晃司か、あるいはBuck-Tickにしか歌えないでしょう……。
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