カエターノ・ヴェローゾ『Ce Live Album』

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Ce ライヴ・アルバム
Ce ライヴ・アルバム
posted with amazlet on 08.02.03
カエターノ・ヴェローゾ
ユニバーサル ミュージック クラシック (2007/10/10)
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 カエターノ・ヴェローゾが2007年に発表したライヴ・アルバムを聴きました。ヴェローゾといえば、60年代から活躍するブラジルのミュージシャンで、今年66歳になる大御所。ジョアン・ジウベルトによって築かれた「ブラジル=ボッサ」というイメージに、サイケを混ぜ合わせることで「トロピカリズモ」という一大ムーヴメントを巻き起こした中心人物です。彼を一言で表すと「前進する人」、「前衛の人」なんだけど、その勢いは還暦をとっくに過ぎた今でも衰えていない。このことが微笑ましいぐらい伝わってくるライヴ盤です。


 選曲は2006年のオリジナル・アルバム『Ce』からの曲が中心。自分より三回り近く若いミュージシャンによって組まれた若いバンドの演奏が素晴らしく、ロックっぽい曲では、そのバンドのタイトな伴奏に少しヨレっとしたヴェローゾの声がのってくるギャップがかなり良い味。


 バンドのサウンドはしっかりと現代型の音を志向していて、とくにギターのディレイ使いはいわゆる「シカゴ音響派」っぽくさえ思わせます(66歳がポストロックですよ!)。そういう「今っぽい音」に挟まれるかたちでバラードをしっとり歌い上げているんだけれども、やっぱりこれは絶品です。



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 こちらは2007年のスタジオ・ライヴ映像。このライヴ盤にも収録されている「Rocks」という曲(この曲はかなりのUKロック臭がする……)。こんなに動ける60代は、思い起こす限り他にはジャイアント馬場か内田裕也ぐらいしか思いつきません。



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 こちらも『Ce』に収録の「Odeio」のPV(このミニマルな展開!)。「ジム・オルークとジョン・マッケンタイアが関わっている」と嘘付かれても「やっぱり手堅い仕事するなぁ……」と返してしまいそう。あと、60代なのでTシャツをきっちりとパンツのなかにインしているのが可愛くて良いです。


 ライヴ盤の話に戻ると、観客の盛り上がり方もハンパじゃなくてそれもアルバムにこもってる熱を上げているところも面白いとおもいました。ヴェローゾと一緒に大合唱とか始まっちゃって「オアシスかよ!」ってツッコみ入れたくなったりするんですが、思いがけないところでヒャーだのヒョーだの歓声が入って「これが本場ブラジルのノリなのか……」と感心させられます。





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