アルノルト・シェーンベルク/弦楽四重奏曲第2番

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Zemlinsky: String Quartet; String Quintet; Schoenberg: String Quartet; Trio

Stradivarius (1997-01-01)
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 会社から帰る間に唐突に物憂げな音楽が聴きたくなってシェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番を聴いた。弦楽四重奏曲という名前をつけられながら、途中でソプラノ独唱が加えられる、というかなり謎の形式を持ったシェーンベルクの初期作品である。この頃から形式の破壊ははじまった、といえるのかもしれないが、音楽は実に後期ロマン派直系のもので、調性から無調へと到達する臨界点ギリギリのところを行きつ戻りつするようなところが素晴らしい。私が聴いているのは200年以上の歴史を持つ超老舗ブランド、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団の演奏なのだが、彼らのため息をつくような弦楽器のニュアンスはこの曲の持つ危うい雰囲気とぴったりと非常に好ましい。聴いているだけでかなり演奏が難しい曲だということが伝わってくるし、それだけに微妙に技術的に怪しげな箇所もあるのだが、完璧な演奏をする、ということだけが音楽のすべてではない。



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 第1楽章と第4楽章。シェーンベルクの初期作品ではこの曲が最も好きかもしれない、と今日になって思った。





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