マックス・ヴェーバー『職業としての政治』

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職業としての政治 (岩波文庫)
マックス ヴェーバー
岩波書店
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 のっけから「諸君の希望でこの講演をすることになったが、私の話はいろんな意味で、きっと諸君をがっかりさせるだろうと思う」なんて始まるので、そんな導入って……!と爆笑したが、とても面白く読む。『職業としての政治』は、マックス・ヴェーバーが1919年、第一次世界大戦が終わり、ヴェーバーが死ぬ前年に行われた講演をもとにした本。分量としては大変短い本なのだが「支配の正統性の3分類」や「国家と暴力の関係性」など、今なお姜尚中や宮台真司に引用されているトピックや、この時点ですでにドイツにおけるファシズムの到来に対する予言染みた言葉などがあり、読んでいて大変に興奮した。思うに、ここで行った政治のシステムについての分析はいまだに現役である。議会における政党政治の発展と共に、選挙が高度にシステム化され、また政治家は何らかのアクションを起す人、ではなく、政党が議会にもつ単なる「議席」に過ぎなくなっていく――など、普段政治に対してまったく興味がもてない私でも、なんとなく納得がいく。もしかしたら、今読むべきヴェーバーの作品はこの本なのかもしれない。





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