ピンク・フロイド/ライヴ・アット・ポンペイ

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 会社の上司がDVDを貸してくれたので観直す。改めて、ピンク・フロイドのロック・バンドとしての完成度の高さやすごさに気付かされた。異様に研ぎ澄まされて、腕に静脈が浮きまくったロジャー・ウォーターズが、太陽をバックに銅鑼を打ち鳴らすシーンや、ガスがポコポコと噴出して泥沼(?)の表面に泡を作っている映像のカッコ良さは元より、この映像を観ているとフロイドの物語的に展開する楽曲の盛り上がりは素晴らしい……と改めて思う。そこに驚くべきコード展開や、目を引く超絶技巧などないものの、なにかこの「盛り上がり方」だけで、このバンドは世界的なヒットを記録しているんじゃないか、という気さえする。インタヴュー・シーンなどは「アーティスト気取りのロック・ミュージシャンが、なんか言ってます」風で退屈なのだが、特異的に良くできたロック映画だ。



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(エコーズ PART1)それとこの映画には、『狂気』のレコーディング風景なども収録されているのだが、ここで観ることのできるアナログ・シンセを操作している映像はかなり興味深いものだった。デジタル・シンセとアナログ・シンセは、まるで別物で、アナログ・シンセと言う楽器が著しく「再現性」が低い楽器なのではないか、と思ってしまう。インタヴューでは「機材を使いこなすには長い時間がかかる」というような発言もあるのだが、おそらく、それでもどういうパラメータ操作をすれば「この音」が作り出せるか、あるいはどうすれば「あの音」が作れるのか、とはかなり曖昧なものだったのではなかろうか。そうだとするならば、我々が録音で聴いている「あの音」とは、限りなく偶然に(実験的な試みの中から)生まれ、たまたま収録されることになった、という音なのであろう。こういう風に考えると、なんだか、今まで「なんて素晴らしいアルバムなのだ!」と思って聴いてきたアルバムが、さらにありがたく聞こえてくるるようである。



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