スキップしてメイン コンテンツに移動

私はいかにして右膝を壊したか



http://farm5.static.flickr.com/4007/4284992634_8a62e40960_m.jpg 今年も2月7日の神奈川マラソン(ハーフ)に会社の人たちと出ることになったので、ウェアも新調して*1気合も充分……というところまでは良かったのですが、今年に入って練習で走る距離を12キロぐらいに増やしたところ、見事に右膝を壊しました。腸脛靭帯炎、いわゆるランナーズ・ニーというヤツです。もうこれが超痛くてですね、ホント、一生このままかも、って不安になるぐらいでした。普通に歩くのも右膝を伸ばしっぱなしで、ひきずるようにしなければ痛くて適わず、大変しんどかったです。1週間ほど練習を休んで、今はだいぶ良くなったのですが、まだ階段を下りるときちょっと痛くて怖い。





 なんでこんな状態になってしまったのか、いろいろなサイトを参考に自己分析してみたところ、以下の3点が思い浮かびました。




  • 仕事が終わってから深夜に走ることが多かったので、時間がもったいなく準備運動をおろそかになっていた




  • すごくアップダウンが大きい練習コースを設定していた(川崎市多摩区・麻生区周辺。平坦な道がほぼない)




  • 単純に筋力不足、そして自分の体がものすごく固い 


 これらを大いに反省し、走れないあいだ、風呂上り毎晩ストレッチをやったりして予防策を講じています。練習を再開したら準備運動と整理運動をちゃんとやります。もう同じケガはしたくないですからね(膝が痛いのもツラいのですが、練習したいのにできないのも精神的にツラいのです)。ちなみにストレッチについては以下のサイトがとても詳しくて参考になりました。ランナーズ・ニーと呼ばれているだけあって市民ランナーの方々には同じ故障に悩む人が多いみたいで、ネット上にはさまざまな相談の声があがっていましたが、このサイトが一番情報量が多くまとまっているように思います。





Vol.07 腸脛靱帯炎・鵞足炎 - WASEDA CLUB





 あと、今回お医者さん(整形外科)にも行って見てもらいました。会社の近くにあるちょっと有名らしいスポーツ・ドクターがいる病院だったのですが、朝早く行っても後期高齢者の方々がたくさんいらっしゃって、2時間ぐらい待つハメに。さらに先生の診察も「後がつかえてるんだから早くしてよ! どうせ、あんたなんか大したことないんだから!」という感じの超ドライなもので、サッとみて、レントゲン撮って、湿布出されて終わり。せっかくスポーツ・ドクターと聞いて行ったのに、とてもケガの予防や早く治すため方法など質問できる雰囲気ではなく、失敗したなぁ……という感じがしました。こういうときは空いている時間を選ぶべきなのかも(単に病院選びに失敗しただけかもしれませんが)。




*1:ついに江頭2:50ライクなランニング・タイツを導入!





コメント

このブログの人気の投稿

石野卓球・野田努 『テクノボン』

テクノボン posted with amazlet at 11.05.05 石野 卓球 野田 努 JICC出版局 売り上げランキング: 100028 Amazon.co.jp で詳細を見る 石野卓球と野田努による対談形式で編まれたテクノ史。石野卓球の名前を見た瞬間、「あ、ふざけた本ですか」と勘ぐったのだが意外や意外、これが大名著であって驚いた。部分的にはまるでギリシャ哲学の対話篇のごとき深さ。出版年は1993年とかなり古い本ではあるが未だに読む価値を感じる本だった。といっても私はクラブ・ミュージックに対してほとんど門外漢と言っても良い。それだけにテクノについて語られた時に、ゴッド・ファーザー的な存在としてカールハインツ・シュトックハウゼンや、クラフトワークが置かれるのに違和感を感じていた。シュトックハウゼンもクラフトワークも「テクノ」として紹介されて聴いた音楽とまるで違ったものだったから。 本書はこうした疑問にも応えてくれるものだし、また、テクノとテクノ・ポップの距離についても教えてくれる。そもそも、テクノという言葉が広く流通する以前からリアルタイムでこの音楽を聴いてきた2人の語りに魅力がある。テクノ史もやや複雑で、電子音楽の流れを組むものや、パンクやニューウェーヴといったムーヴメントのなかから生まれたもの、あるいはデトロイトのように特殊な社会状況から生まれたものもある。こうした複数の流れの見通しが立つのはリスナーとしてありがたい。 それに今日ではYoutubeという《サブテクスト》がある。『テクノボン』を片手に検索をかけていくと、どんどん世界が広がっていくのが楽しかった。なかでも衝撃的だったのはDAF。リエゾン・ダンジュルースが大好きな私であるから、これがハマるのは当然な気もするけれど、今すぐ中古盤屋とかに駆け込みたくなる衝動に駆られる音。私の耳は、最近の音楽にはまったくハマれない可哀想な耳になってしまったようなので、こうした方面に新たなステップを踏み出して行きたくなる。 あと、カール・クレイグって名前だけは聞いたことあったけど、超カッコ良い~、と思った。学生時代、ニューウェーヴ大好きなヤツは周りにいたけれど、こういうのを聴いている人はいなかった。そういう友人と出会ってたら、今とは随分聴いている音楽が違っただろうなぁ、というほどに、カール・クレイグの音は自分のツ

2011年7月17日に開催されるクラブイベント「現代音楽講習会 今夜はまるごとシュトックハウゼン」のフライヤーができました

フライヤーは ナナタさん に依頼しました。来月、都内の現代音楽関連のイベントで配ったりすると思います。もらってあげてください。 イベント詳細「夜の現代音楽講習会 今夜はまるごとシュトックハウゼン」

桑木野幸司 『叡智の建築家: 記憶のロクスとしての16‐17世紀の庭園、劇場、都市』

叡智の建築家―記憶のロクスとしての16‐17世紀の庭園、劇場、都市 posted with amazlet at 14.07.30 桑木野 幸司 中央公論美術出版 売り上げランキング: 1,115,473 Amazon.co.jpで詳細を見る 本書が取り扱っているのは、古代ギリシアの時代から知識人のあいだで体系化されてきた古典的記憶術と、その記憶術に活用された建築の歴史分析だ。古典的記憶術において、記憶の受け皿である精神は建築の形でモデル化されていた。たとえば、あるルールに従って、精神のなかに区画を作り、秩序立ててイメージを配置する。術者はそのイメージを取り出す際には、あたかも精神のなかの建築物をめぐることによって、想起がおこなわれた。古典的記憶術が活躍した時代のある種の建築物は、この建築的精神の理想的モデルを現実化したものとして設計され、知識人に活用されていた。 こうした記憶術と建築との関連をあつかった類書は少なくない(わたしが読んだものを文末にリスト化した)。しかし、わたしが読んだかぎり、記憶術の精神モデルに関する日本語による記述は、本書のものが最良だと思う。コンピューター用語が適切に用いられ、術者の精神の働きがとてもわかりやすく書かれている。この「動きを捉える描写」は「キネティック・アーキテクチャー」という耳慣れない概念の説明でも一役買っている。 直訳すれば「動的な建築」となるこの概念は、記憶術的建築を単なる記憶の容れ物のモデルとしてだけではなく、新しい知識を生み出す装置として描くために用いられている。建築や庭園といった舞台を動きまわることで、イメージを記憶したり、さらに配置されたイメージとの関連からまったく新しいイメージを生み出すことが可能となる設計思想からは、精神から建築へのイメージの投射のみならず、建築から精神へという逆方向の投射を読み取れる。人間の動作によって、建築から作用がおこなわれ、また建築に与えられたイメージも変容していくダイナミズムが読み手にも伝わってくるようだ。 本書は、2011年にイタリア語で出版された著書を書き改めたもの。手にとった人の多くがまず、その浩瀚さに驚いてしまうだろうけれど、それだけでなくとても美しい本だと思う。マニエリスム的とさえ感じられる文体によって豊かなイメージを抱か