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2010年、「石版!」で何が売れたのか



 2010年、はてなで売れたAmazonの音楽CDは?年間ランキングトップ30 - はてなブックマークニュースに触発されまして、当ブログ経由で何が売れたのかの集計をとってみました(当ブログはアマゾン・アフィリエイトを利用しているブログです。ブログに掲載されたリンクからアマゾンでお買い物をしていただくと私に商品代金の3~4%が入る仕組みになっています。これで得た収益によってまた本やCDを買い、そして再びブログ記事を書く……という循環型エコ・システム!)。本日は3点以上売れた商品について紹介していこうと思います。





3点売れた商品





炭山アキラ『入門スピーカー自作ガイド』 - 「石版!」






言葉にならない、笑顔をみせてくれよ(初回限定盤)(DVD付)
くるり くるりとユーミン
ビクターエンタテインメント (2010-09-08)
売り上げランキング: 683



くるり/言葉にならない、笑顔を見せてくれよ - 「石版!」






バリ島の音楽
バリ島の音楽
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オムニバス スマラ・マドヤ スカクティ村のワヤン一座
ビクターエンタテインメント (2005-03-09)
売り上げランキング: 150206



最近聴いたワールドミュージック サムルノリとかガムランとか - 「石版!」






パヌー
パヌー
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mmm
kiti (2009-12-16)
売り上げランキング: 146935



mmm/パヌー - 「石版!」





 なんだか統一性のないラインナップ。『入門スピーカー自作ガイド』とmmmは紹介できて良かったな、という感じがします。





4点売れた商品



英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる
松澤喜好
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 3253



松澤喜好『英語耳 発音ができるとリスニングができる』 - 「石版!」






クルーグマン教授の経済入門 (ちくま学芸文庫)
ポール クルーグマン
筑摩書房
売り上げランキング: 41895



ポール・クルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』 - 「石版!」






BOOK FROM HELL
BOOK FROM HELL
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ザイ・クーニン+大友良英+ディクソン・ディー ザイ・クーニン
doubtmusic (2010-05-16)
売り上げランキング: 188482



ザイ・クーニン+大友良英+ディクソン・ディー/Book From Hell - 「石版!」





 自己啓発ブログみたいなラインナップに大友良英が食い込んでくるカオス。





5点売れた商品


 該当なし。





6点売れた商品



その数学が戦略を決める (文春文庫)
イアン エアーズ
文藝春秋
売り上げランキング: 4543



イアン・エアーズ『その数学が戦略を決める』 - 「石版!」






いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか (ちくま学芸文庫)
ルドルフ シュタイナー
筑摩書房
売り上げランキング: 4094



ルドルフ・シュタイナー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』 - 「石版!」





 統計学VSスピリチュアル!!





7点売れた商品



DUO 3.0
DUO 3.0
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鈴木 陽一
アイシーピー
売り上げランキング: 47



マジメに英語の勉強を始めた、コツコツと - 「石版!」





 こちらが2010年に「石版!」で売れた商品第1位です。





 さて、こうして振り返ってみると当ブログの雑多さが浮かび上がるようですが、全然ブクマ数もあがらず、誰にも注目されなかったであろうCDや本がよく売れたりしているのが面白い、と思いました。これは当ブログの読者の方々にお伝えすべき情報を伝えられている、ということなのかもしれません。でも英語学習教材と、山形浩生翻訳の本が2つずつランク・インしていて、賢い感じのビジネス・マン向けブログみたいだぞ!! というわけで、昨年当ブログ経由でお買い物をしたいただいた全ての方々に感謝しつつ(ありがとうございました!)、報告を終えたいと思います。





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テクノボン posted with amazlet at 11.05.05 石野 卓球 野田 努 JICC出版局 売り上げランキング: 100028 Amazon.co.jp で詳細を見る 石野卓球と野田努による対談形式で編まれたテクノ史。石野卓球の名前を見た瞬間、「あ、ふざけた本ですか」と勘ぐったのだが意外や意外、これが大名著であって驚いた。部分的にはまるでギリシャ哲学の対話篇のごとき深さ。出版年は1993年とかなり古い本ではあるが未だに読む価値を感じる本だった。といっても私はクラブ・ミュージックに対してほとんど門外漢と言っても良い。それだけにテクノについて語られた時に、ゴッド・ファーザー的な存在としてカールハインツ・シュトックハウゼンや、クラフトワークが置かれるのに違和感を感じていた。シュトックハウゼンもクラフトワークも「テクノ」として紹介されて聴いた音楽とまるで違ったものだったから。 本書はこうした疑問にも応えてくれるものだし、また、テクノとテクノ・ポップの距離についても教えてくれる。そもそも、テクノという言葉が広く流通する以前からリアルタイムでこの音楽を聴いてきた2人の語りに魅力がある。テクノ史もやや複雑で、電子音楽の流れを組むものや、パンクやニューウェーヴといったムーヴメントのなかから生まれたもの、あるいはデトロイトのように特殊な社会状況から生まれたものもある。こうした複数の流れの見通しが立つのはリスナーとしてありがたい。 それに今日ではYoutubeという《サブテクスト》がある。『テクノボン』を片手に検索をかけていくと、どんどん世界が広がっていくのが楽しかった。なかでも衝撃的だったのはDAF。リエゾン・ダンジュルースが大好きな私であるから、これがハマるのは当然な気もするけれど、今すぐ中古盤屋とかに駆け込みたくなる衝動に駆られる音。私の耳は、最近の音楽にはまったくハマれない可哀想な耳になってしまったようなので、こうした方面に新たなステップを踏み出して行きたくなる。 あと、カール・クレイグって名前だけは聞いたことあったけど、超カッコ良い~、と思った。学生時代、ニューウェーヴ大好きなヤツは周りにいたけれど、こういうのを聴いている人はいなかった。そういう友人と出会ってたら、今とは随分聴いている音楽が違っただろうなぁ、というほどに、カール・クレイグの音は自分のツ

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