「勉強が楽しい」って感覚にぼくもなってみたいです
今受験勉強中なのですが、勉強がいやです
世界史・国語・英語
「楽しく」なるにはどうすればいいでしょう?
少し早く仕事が終わって自分のブログを開いてみると、こんなコメントが寄せられていることに気がつきました。「勉強大好き会社員」、「大瀧詠一、岸野雄一に次ぐ『勉強家』になりたい」と自称する立場から、本日はこの質問に回答してみます。……とその前に最近のここ2週間ぐらいで見出した「ベストな生活パターン」を公開しておきます。
- 6時、起床。Twitterなどをチェックしながら、朝食を食べ、昼食用のおにぎりを握る。身支度を整えたら、iPodで英語のリスニング練習にビートルズの「Let It Be」を聴きはじめる。これは毎朝10回聴かなくてはならないので、聴かている途中で家を出る時間になる。
- 電車に乗る。まだ「Let It Be」が聞き終わるまではじっと音楽を聴いている。聴き終わると解放されたように別な音楽を聴き、本を読む。
- 7時45分、会社着。始業時間まで簿記2級の勉強をする。
- 12時、昼休み。5分でおにぎりを食べ終えてハミガキをすると、(最近はじめた)ラテン語の勉強をする。
- 23時、帰宅。すぐさまDUO3.0を開いて例文を10個読む。その後、英語の発音練習を30分ほどする。
- 00時30分、風呂って就寝。
勉強してるところを太字にしてみました。仕事が繁忙期で、平日の起きている時間はほぼ仕事と勉強に費やしている、という感じですね。でもこうすると大体2時間ぐらいは勉強時間が生み出せる。もちろん、これは結構頑張らないとできないので、2日連続でこのパターンをこなしたらヘロヘロになります。そういうときは潔く休む。今日みたいにブログを書いてみたり、とか、飲みにいったり、とか。まあ、はやく仕事が落ち着けば良いんですが、仕事は待ってくれないので仕方ないです。でも、そんななかでも頑張れる。なぜならそれは好きな勉強しかしてないからです。好きな勉強だから楽しいと思えるのですし、嫌いな勉強だったら頑張れません。身も蓋もない言い方ですけれど、勉強を楽しくするにはその行為を好きになることしか解決策はないと思います。
でも、そんなのできないですよね。だって今勉強が楽しくないんだもん。好きになれっこないですよ。大学受験勉強なんか何の役に立つか分からないし、実際私も役に立った覚えがないです。ただし、奇しくも質問を下さった方と大学受験の試験科目が一緒なんですが、私の場合あんまり勉強で苦労した覚えがなかったかもしれません。今振り返れば、ですけど。国語に関して言えば、たまたま現代文は勉強しなくても解けたので古文しか勉強しませんでした(漢文が出題される大学は受けてません)。世界史は世界史の先生がとても好きだったのと、音楽を聴きながらでも暗記はできたので楽に勉強できました。この二科目で点数を稼いで、英語はごまかしごまかし……という感じですね。っつーか、こどもの頃から勉強が人よりちょっとだけできることぐらいしか取り得がない自覚が薄々あったので、大学受験の頃にはすでに自然に勉強ができる体質になっていたのかもしれません。
しかし、それなりには勉強をしていたハズです。高校三年生の夏に部活が終わって、そこからはそれなりに受験生っぽく勉強しました。そのおかげで、普通よりはネームバリューがある大学に入れて、(時期が良かったのもあるけど)普通にお給料がもらえる仕事に就けて、美人な奥さんと結婚して、今こうして限られた時間ではあるけれども好きなことだけを勉強できる生活が続けられているのだと思います。だから、質問された方には強くオススメしておきます。楽しくなくても、役に立たなくとも勉強はしてたほうが良いです! 勉強しろ、と誰かに言われてる間に勉強しておくことが、それなりの幸福を得るための近道として半ば制度化されている、といっても良い状況なのだからそこは流れに乗っておいたほうがラクチンですよ。そういう制度が嫌だ! という場合は、なおさら勉強して政治家にでもなり、そうした制度を変革すれば良いのです。間違ってもボロけたジーンズや薄汚れたカーディガンを着て、髪をボサボサに伸ばし、軽く欝っぽい歌詞を歌うロック・バンドを始めて体制批判などしないでください。たくさん勉強して政治家になる。そしてこの体制を変える――という夢を抱いたとき、勉強は目的を実現するための手段となるでしょう。もし本当にその目的を達成したいのであれば、勉強は楽しくはないかもしれないけれど、苦ではなくなると思います。というか、そう思えなかったら「目的をかなえたい」という態度は嘘の態度だと思います。
私の高校時代の同級生の話をしましょう。家が学校からすごく遠くの村にあったため「村民」というあだ名で呼ばれていた彼は、ひょうきんな感じのキャラだったので、私の学年では知らない人がいないぐらい目立つ存在でした。彼はラグビー部だったんですが、その後、スポーツ推薦で入ったわけではない早稲田大学のラグビー部でレギュラーになり、レギュラーになっただけではなくそのチームのエースになって、ある日スポーツ新聞の一面を飾り、同級生の私達を驚かしました。それだけ有名になると、もう地元の村では英雄扱いなので彼の出身地である村のホームページでは、彼のインタビューを読むことができます。早稲田の大学新聞かその村のインタビューかなにかで、彼は「早稲田でラグビーがやりたかったから、受験勉強も頑張れた」と言っていました。彼にとっては受験勉強は、ラグビーをやるための手段だったんですね。そういう風に勉強ができて、目的を達成したあげく、彼は今も社会人チームに所属して好きだったラグビーを続けています。そういうのって単純に尊敬できますし、希望を与えてくれるように思えます。人間、本気で目的が持てれば嫌いなモノもやり遂げられるんですよ。
まだ何を成し遂げたわけではありませんが、私にも目標・目的があります。そうじゃなかったら英語やラテン語なんか勉強する気になりません。正直、資格の勉強は会社で評価を得るために仕方なくやっているだけですが、これだって「へえ、会社の財産管理ってこんな風にやってんのね」と結構発見があって、結構楽しいのです。そしてそこには会社で評価を得る、という目的がある。評価を得ると給料が他の人よりちょっとずつ良くなって、また好きな勉強をするための資金源になる……と実はメインの目的につながっていて理にかなってきます。
本日こうして偉そうに語ってみたことを簡潔にまとめますと「好きな勉強は絶対楽しい。嫌いな勉強は目的につながるものだと考えれば、苦じゃなくなるハズ!」という風になります(質問者の方、長くて読みきれなかったらココだけ読んでください)。マッチョな考えなのは重々承知していますし、頑張ったってできないこともあるのは知ってます。大事なのはいざ目的を見つけたら「自分には無理だ」などと諦めないことです(そのためには諦めないような、自分の身の丈にあって頑張れば実現できそうな目的を設定するのが重要ですが)。諦めたらそこで試合終了ですが、努力している限りは可能性が残されています。というか、そうポジティヴに信じていなかったら、私は頑張れてません。そう信じるためにも、私は心のなかに松岡修造を飼うことにしています。頑張れ頑張れ、できるできる!
今さしあたって特に目的・目標がない、というのであれば「いつか目的ができたときのために、今勉強しておく」と考えるといいかもしれません。スガシカオも似たようなことを言ってた気がしますが、いざ何かをやりたいと思い立ったときにお金がなかったら何もできません。若さが溢れるほどにありあまっていても何もできないことって多いんですよ。お金がなかったらロック・バンドを組むためのギターも買えませんし、逆にお金があったらボーナスでギターを買ったり、レッスンに通ったりすることもできます。だから今は嫌々でも勉強して、将来困らないようにしておくのが良いと思います。
ありがとうございます!感動!しました
返信削除まさか回答してもらえるなんて
めちゃめちゃ嬉しいです
こういう風にしてもらっただけでも頑張れる気がします
午前手にぼくが持ってたものは『魔法陣グルグル』でしたが今は世界史の資料集に変わってます!
自分でもビックリ!感謝です
センター試験で受けた傷はこの記事読んで癒えました
紺野さんのアドバイスを参考にして大学受験成功させてみせます
あ、それとぼく
返信削除そこらの高校生よりでかい夢もってます
「漫画家」です
ONEPIECEが終わったくらいにデビューしようとしていています
予定では2020年
世界中の人の心を揺らしてみせます
楽しみにしててください、このペンネームで、WJで
紺野さんの心にも届く作品を
記事ほんとうにありがとうございました!
糸倉さん、こんばんは。この前のセンター試験を受けられていたんですね。
返信削除寒いなかお疲れさまでした。インフルエンザが流行っているみたいですから
体調管理に気をつけて最後まで頑張ってください。肝心なときは、
パンを尻にはさんで右手の指を鼻の穴に入れて左手でボクシングをしながら
「いのちをだいじに」と言うと成功すると聞きます。覚えておくと良いかもしれません。
大学にいってみるといろんな人がいます。だから、いろんな人とお話をすると
自分の見識が広がってよいと思います。マンガのつながりだけで人間関係を
限定しないほうがお得ですよ。ちょっと前に大学を卒業した者として、また
ささやかなアドバイスをさせていただきます。
糸倉さんが大学受験で希望がかなえられるよう、また、
将来、ジャンプの連載作家になれるようお祈りいたします。
私も偉そうなことを申し上げた手前、一層頑張らなくてはいけない、と思いました。
コメントありがとうございました。