A. A. Milne 『The House At Pooh Corner』

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The House at Pooh Corner (Pooh Original Edition)
A. A. Milne
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 『Winnie-the-Pooh』に引き続き*1、その続編である『The House At Pooh Corner』を読み終える。この2冊は言わずもがなの児童文学の名作、であるのだが、この2冊目の中盤から終盤にかけての流れは大人向けの話だと思う。100エーカーの森のぬいぐるみ・動物たちに慕われ、なにかトラブルがあれば絶対的な裁定者として召還されるクリストファー・ロビンだが、中盤からしばしば勉強に出かけたりと森を離ることが増えてくる。森の仲間たちは年をとることがないが、クリストファー・ロビンは成長しなくてはならない。森でいつまでも仲間たちと遊んでいるわけにはいかないのだ。今は「なにもしなくてもいい」が、大人になれば「なにかをしなくてはならない」。成長する、ということはそうした要求を受け入れることだ。





 最終話でとうとう森の仲間たちとクリストファー・ロビンが離れなくてはならなくなったとき、プーと2人きりになった彼は、プーを自分につかえる最も信頼のおける騎士に任命する。そして、王として振舞うクリストファー・ロビンは、その信頼のおける騎士にずっと自分のことを忘れないことを任務として与える。



Pooh, promise you won't forget about me, ever. Not even when I'm a hundred.



 クリストファー・ロビンは森を離れていく。しかし、森には彼が100歳になっても彼のことを忘れない騎士が残ることになる。この記憶のなかで、《少年》クリストファー・ロビンは生き続け、そしてこの永遠の記憶が幻想的にこのフィクションを閉じるのだ。この本を読みながらディズニー版のDVDなども観たのだけれど、ディズニー版のプーには、こうした美しさはないように思われた。原作のプーは少し頭が足りないけれど、ユニークな感性を持つ優れた詩人だ。そうしたセンスがクリストファー・ロビンの無垢な少年性と強く結びついている。



「くまのプーさん」を英語で読み直す (NHKブックス)
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 こちら*2も読了。






2 件のコメント :

  1. コメントありがとうございます。こどもと一緒に読みたくなる本ですよねえ。

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  2. 私もこれ読みました!!
    最後は感動的でした・・・:'(

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