『Newton』4月号

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Newton (ニュートン) 2011年 04月号 [雑誌]

ニュートンプレス (2011-02-26)



 『Newton』4月号の第一特集は「『運命』を物理学で考える 未来は決まっているか」。現代物理学の観点から決定論と非決定論について見ていくものでした。現代物理学のうち、量子力学の知見は現代思想でも時折扱われますが、シロウトにはとにかく理解しがたいものです(それを扱う現代思想の人たちもまた半知半解以下なトンデモである場合があります)。とくに「マクロの世界では決定論的だが、ミクロの世界では非決定論的である」というニュートン力学と量子力学の対立は、うまくイメージができない。そうした難しい部分を図によって上手く解説した優れた内容であると思いました。有名な「二重スリット実験」についても、これを読んでなんとなく理解ができた気がする。ただ、どちらかというと量子力学の世界の不思議さよりも、ニュートン力学の強力さのほうが個人的には印象的でした。とくに海王星が発見されたのもニュートン力学のおかげである、という話は驚きです。





 このほかには「“時空のトンネル”は実在するか?」(ワームホールの見つけ方が考案されたニュースと、ワームホールとはどういうモノと考えられているのか? といった内容)や、「太陽系の“名脇役”」(太陽系の惑星の衛星について)といった記事も面白かったです。特に後者は、我々の地球に最も近い天体である月についてでも、知らないことはたくさんあるのだなあ、と思わされました。また科学の最新ニュースも毎度のことながら大変興味深い。ペルーで発見された約1000年前のミイラに施された刺青が、ツボの位置と一致しており、彼らはツボ治療をおこなっていたのでは? と主張する論文についてや、日本のJAXAが打ち上げた宇宙ヨット「イカロス」(光が持っている微弱な、モノを押す力を利用して太陽光で進む宇宙船)のニュース、カーボンナノチューブやグラフェンといった新素材に関する話に心を惹かれました。これらのニュースのなかには日本の科学者・技術者が活躍しているものもあり、事業仕分けなどでいろいろ大変だろうけれど頑張れ! と思います。





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