アテナイオス 『食卓の賢人たち』

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食卓の賢人たち (岩波文庫)
アテナイオス
岩波書店
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2世紀頃のローマの作家、詳細不明の作家アテナイオスによって書かれた『食卓の賢人たち』は当時も今も、食に関して蘊蓄を語りたがる人間はいたのだなあ、と思わせる本。食卓に集まった古今東西の賢人たちが、次々にテーブルへと運ばれてくる食材についての蘊蓄や、それにまつわる物語についてダラダラと語り続ける、だけ! というエクストリームな数寄者の食指をそそる内容でした。本文が400ページ以上。ただし、これは抄訳であり、消失してしまった分も勘定すれば全体の1割5分に過ぎない分量だそう。仮に全体を訳出したら単純に考えて4000ページ弱のものなのですから、驚くしかありません。アテナイオスという人は、タランティーノ映画に出てくる長々とした雑談をプルーストの分量で書いた奇人だったのかも。

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