長谷川修一 『聖書考古学: 遺跡が語る史実』

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聖書考古学 - 遺跡が語る史実 (中公新書)
長谷川 修一
中央公論新社
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旧約聖書を頭から読んでいるのだが、なにぶん寝る前にパラパラとめくったり、気が向いたときにしか開いたりしないので、もう読み始めてから4年ぐらい経っている(それでも、ようやく最近になって『ダニエル書』にはいった)。この読み進まなさの理由のひとつには、単純に分量が多いことだけじゃなく「このテキストは一体なにを意味しているのか?」と疑問が浮かぶことが多すぎる、というのもある。世界の創造だとか、海がガバーッと開くだとか、巨人を石で打ち殺すとか、有名な箇所に出くわしてテンションがあがったりするぐらいで、正直、旧約聖書ってなにが書いてあるかわからない部分が大半じゃないですか。なにか読む手がかりがないと、読むモチベーションがあがらないですよね。

……という同じ悩みを抱えているアナタにも、この『聖書考古学: 遺跡が語る史実』はオススメかも。聖書にまつわる学問にもさまざまなものがあれど、この本は考古学者がおこなっている発掘調査などからわかる最新の知見をもとに、聖書に書いてある時代や出来事、場所の同定をおこなう「聖書考古学」という学問を紹介してくれる。コンパクトだし、旧約聖書がどのような目的で、どのように書かれた(と考えられている)かや、聖書に書かれた(であろう)時代の情勢が分かって大変面白かった。

「聖書考古学」はその名のとおり「聖書学」と「考古学」との学際性をもっている。考古学者がどういう調査をしているのかも学べる。聖書にまつわる考古的調査といえば今も中東での発掘調査が盛んにおこなわれている。中東での発掘というとすぐさま『オーメン』とか『エクソシスト』とかに登場するシーンを思い浮かべてしまうけれど、本書を読むとこうした映画のシーンでどんな発掘をおこなっていたかもわかってきます。

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