アレクサンドル・ソクーロフ監督作品『チェチェンへ アレクサンドラの旅』

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 淡々とした物語の運びはオール明けの脳みそにはかなりハードで、半分ぐらい眠ってしまった……が、大変面白く鑑賞できた。全部観られなかったこともあって、これが良い映画だったのかどうかはなんとも判断つきかねるけれども、色彩や画面構成など感心させられるものが多かったし(「装甲車の後ろを、老婆が歩く」という絵には痺れた。ほとんど超現実主義の世界のようだ)、「戦争が描かれない戦争映画」という呼び名が相応しい作品だったように思う。





 何気なしに老婆が歩いていた場所が地雷原であったり、ライフルの構造の単純さについて老婆が驚いたり……という場面は「上手いなぁ」と思った。これらは間接的に現実がスクリーンのなかに現れる場面であろう。一切説明的なところはないのだが、何気ないところに存在する地雷原や、単純な構造のライフルは人を傷つけるための兵器である、といったことが不思議と重みをもって伝わってくるところがとても良かった。





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