Between the Times & the Tides
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Lee Ranaldo
Matador Records (2012-03-20)
売り上げランキング: 2273
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すでに「日々の散歩の折りに」のtdさんによるレビューが寄せられておりますが、ソニック・ユースのギタリスト、リー・ラナルドのソロ・アルバムが素晴らしいのであった。リー・ラナルドといえば、tdさんが書かれているように「渋い歌声で、ちょっと地味だけど良い曲を書く人」という認識を持たれている人が多いと思われ、かく言う私もそうであり、あまりソニック・ユースについて考えていない日々が続くと、えーっと、あの、ソニック・ユースのサーストン・ムーアじゃないほうのギタリストの、誰だっけ、みたいな感じになってしまうのだが、これは、これは〜!! という出来でございます。昨年のサーストン・ムーアのソロも良かったですが、内容の充実度で言うとこちらに軍配があがるのではないでしょうか。もちろん音楽は勝負ではありませんから、こうした順位付けなど無意味ではありますけれど、この内容に衝撃を受けた、サーストン先生、キム先生がバンド活動を再開などという奇蹟が起きないものかと願うばかり。
ソニック・ユースの音が『Sonic Nurse』あたりからどんどんソリッドになっていたことが思い起こせば、リー・ラナルドの今作のキラキラ感、ポップ爆発感がより鮮鋭さを増すでしょう。三曲目でものすごいぎこちない感じのソロを聴かせてくれるのはご愛嬌として(アルバムにネルス・クラインが参加しているので、そのギリギリさがまた際立つ!)、ピンク・フロイドみたいな曲があったり、ジョン・フェイヒィのようなギターを聴かせてくれたり、なんかエラいことになっている。もちろんフィードバック・ノイズもあるでよ。メンバーはアメリカのオルタナティヴ畑のスター大集合ですし、その手の良心がギュッと濃縮されたごとき一枚なのですよ。試聴はこちらで全曲フルで聴けるっぽいので、Check it Out!
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