中原昌也 個展 | Masaya Nakahara Solo Exhibition
会場で新作が先行で販売されていたので、購入して帰りました。読むのが楽しみ。
4年ぶりとなる新作小説集『悲惨すぎる家なき子の死』の発売にあわせて、この本のために書き下ろした絵や、これまでに発売された単行本、CDジャケットの原画が展示されていました。人を嘲笑するようなコラージュとグロテスク、あるいは恐怖を煽るような線の生々しい表現は、小説やHair Stylistics名義での音楽活動での表現と通じると思いました。圧巻だったのはCDジャケットの原画が、壁の隅に集められて展示されているところ。このイメージの凝集は思わず顔を近づけて見入ってしまう迫力があり、そうして眺めていると「Here Come The Warm Shit」や「Hairport Convention」といった苦笑するしか無いアルバムタイトルの文字列を目にすることになります。
ちょうど私が観に行った日は、ダンサーの 東野祥子、音楽家のカジワラトシオとの共演を観ることもできました。Hair Stylisticsのライヴを観るのはかなり久しぶりでしたが、大量の機材を接続したケーブル類やスイッチ、ツマミを操作する姿は錬金術的なものを想起させ、なめらかに、境目を感じさせず変化していくノイズのパターンがとても良かったです。また東野祥子のダンスにも、人間の関節はこのように統御できるのか、と驚かされました。身体が機械であることを感じさせる、というか。
会場で新作が先行で販売されていたので、購入して帰りました。読むのが楽しみ。
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