安西水丸 『東京美女散歩』

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東京美女散歩
東京美女散歩
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安西 水丸
講談社
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昨年72歳で亡くなったイラストレーターの連載記事をまとめたもの。テレビを見ていると
芸能人の散歩番組がよくやっていて、つい見てしまうのだけれども、テイストとしてはそれによく似ている。東京の史跡や名所とともに、著者が観察した街ゆく美女のイラストが楽しい。結構女性に対する評価は辛辣で、下北を歩いているカップルはみんなセックスのことばかり考えていそうだ、などとひどいコメントをしている。

わたしが安西水丸の名前を知ったのは、村上春樹のエッセイ経由であり、あんまりよく知らなかった。ヘタウマというか、独特のふにゃふにゃしたイラストから想像するに、流行り言葉で言うところの「ほっこり」系の人なのかと思っていたのだが、いや、イラストからは想像できない女性遍歴についてもエッセイのなかで語られている。東京のあちこちに足を運んでは、その土地にまつわる、かつて関係のあった女性を思い出しているのだが、これがかなり激しい。吉祥寺に住んでいた◯◯と不倫関係にあった……とか、サラリと書いてあり、エッとなった。

とにかくモテてモテて仕方がなかったんだろう、と思う(ちょうど村上春樹の読者交流サイトで安西水丸のモテ具合について言及されていた)。なぜ、著者がそこまでモテたのか、という自己分析が書かれていたら、それを真似したいぐらいだが、残念ながらそうした記述はない。読んでいると女性が勝手に寄ってくるような印象さえある。ガツガツしていないのがかえって良いのか。著者の写真を見ても、特別なハンサムとは思えない。ダンディではある。ウェリントン型のメガネがよく似合っていて、カッコ良い、とは思う。

わたしの周りにそういう人、黙っててもモテる人がいないので、とても気になっている。でも、なんとなく、そういう人がいるんだろうな、という気はする。もし、このブログを読んでくださっている方で「黙っていてもモテる」という人がいらっしゃいましたら、お話をうかがわせていただきたいので、ご一報ください。

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