1981年のマイク・オールドフィールドのライヴがとても面白い。これ、なんとモントルー・ジャズ・フェスの映像。この年は他にジェームス・ブラウン、ウィントン・マルサリス、ディジー・ガレスピー、エラ・フィッツジェラルド、オスカー・ピーターソン……とすごいメンツが集まってるところに彼が登場している。この事実からして爆笑ものなんだけれども、有名な「チューブラー・ベルズ」のライヴ・アレンジがさらにすごい。原曲の進行に即していながら、ハイテクなハードロックに仕上げている。カッコ良すぎ。
他の曲もすごくてマイク・オールドフィールドって「ニューエージの先駆者」なんかじゃなくて「ケルトでカルトなミニマルなAORの人」だったんじゃなかろーか、と認識を改めました。ものすごくクセのあるフレーズ作りが堪らないです。
「マイク・オールドフィールドって『エクソシスト』のあれで一発屋の人でしょ?」とか言ってる人はマジで見直したほうが良い。たしかに「チューブラー・ベルズ」を4回ぐらい焼き直してるのは、一発屋っぽい売り方だけども……。
「チューブラー・ベルズ」の最新版はこちら(2003)。元々が「ケルトでミニマル」だったのが「ケルトでサイバー・トランス」という具合に進化を遂げていてとんでもないものになっている。最高ですね!
Tubular Bellsposted with amazlet on 07.03.17Mike Oldfield
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Hergest Ridgeposted with amazlet on 07.03.17Mike Oldfield
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Mike Oldfield
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このあたりの3枚は買っておいて損はないアルバム。元々はカンタベリー・ミュージックの周辺で活躍していた技巧派ミュージシャンなので、ソロ・アルバム以外にも彼の名前がクレジットされているものは多い。とてもじゃないけれど追いきれないけれど、偶然買ったアルバムのなかに「このフレーズは……」というのがあって確かめるとやっぱりマイク・オールドフィールドだった、っていうのがあると結構嬉しかったりする。
Children of the Sunposted with amazlet on 07.03.17The Sallyangie
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そういうサイドワーク的なものとしては彼の姉であるサリー・オールドフィールドと一緒にやっていた「The Sallyangie」名義でのアルバムが一番好きです。まぁ、なんか普通のフォーク・ソングっぽいアルバムなんだけれども、バックで鳴っているギターが延々「どこをどう聴いてもマイク・オールドフィールド。個性出しすぎ」というところが面白い。
こんにちは。
返信削除以前カルロス・クライバーのベートーヴェン「交響曲第7番」のエントリーの時にコメントさせて頂いた者です。
いつも楽しみにブログを拝読させて頂いております。
今回このエントリーでMike OldfieldのYou Tubeの映像を見まして、とても良かったのでずっと気になっていたんですが、
幸運なことに最近中古で「Tubular Bells」を見つけまして買ってみました。
You Tubeで聴いた感じではジャズ・フュージョン系の人なのかなという印象を受けたのですが、CDだとプログレなのかなと思いました。
CDを聴いて印象は少し変わったものの、とても良かったです!
プログレ、というか「ニューエージ」の先駆けみたいなところですね(人脈的にはプログレなのですが)。上手いのでなんでもできるのでしょう……。チューブラーベルズだけでなく他のアルバムも良いのでとても良いですよ。
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