Peter Gabriel『Big Blue Ball』

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Big Blue Ball
Big Blue Ball
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Big Blue Ball
Realworld (2008-06-24)
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 18年もの間、断続的にレコーディングが続けられ、漸く完成したというピーター・ガブリエルの新譜『Big Blue Ball』がすごい。まず、ハイファイ過ぎなレコーディング品質からして度肝を抜かれてしまう。こんなにクリアで繊細な音を聴くのはちょっと久しぶりだ。


 これはもう本当に感動的な音なので、アルバムが店頭の試聴機に入っているのを見かけたら「ピーガブ?あんなジジイ興味ないよ」という方も是非ヘッドフォンを耳に当てて体感してみて欲しい。原音に忠実……というポリシーは敷かれていないものの「良い音を届けよう」という製作者の意図をギンギンに感じてしまう。ほとんど技術が芸術の域まで高まっている気さえする。


 また、内容も「地球」を暗示しているであろう大げさなアルバムに見合ったものだろう。参加ミュージシャンは、シニード・オコナー、ダニエル・ラノワといったお馴染みの面々に、雑多と言えるほど広汎なジャンル/国から選ばれており、まさに地球規模である――これまでワールド・ミュージックを率先して紹介してきたピーター・ガブリエル人脈のなせる業だ。


 様々な音楽の要素が混在しているにも関わらず、それらがまったくバラけた印象を与えない、という点も素晴らしい。中国の竹笛に、ケルト音楽。アフロ・ケルトに、ブレイクビーツ、さらにジャズ……と文章で説明すると改めてこれがかなりの異常事態であることを実感してしまうくらいだ。収録曲もそれぞれかなり性格が異なるのに、不思議なぐらいアルバムとしての調和感がある。


Real World Records | Big Blue Ball


 アルバムのサイトでは、全曲試聴のほか、ピーター・ガブリエルとカール・ウォーリンガー(このアルバム製作に関わったもう一人のオーガナイザー)へのインタビュー動画や、フランシス・ベベイというカメルーンのミュージシャン(故人)による「ピグミー族の笛」講座など面白い映像が観れる。





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