- トマス・ピンチョン『ヴァインランド』 - 「石版!」
- ルドルフ・シュタイナー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』 - 「石版!」
- ココロ社『クビにならない日本語』 - 「石版!」
- ココロ社『超★ライフハック聖典 ~ 迷えるアダルトのための最終☆自己啓発バイブル』 - 「石版!」
- 集英社「ラテンアメリカの文学」シリーズを読む#4 オテロ=シルバ『自由の王 ローペ・デ・アギーレ』 - 「石版!」
- ポール・クルーグマン『自己組織化の経済学 経済秩序はいかに創発するか』 - 「石版!」
- 伊藤聡『生きる技術は名作に学べ』 - 「石版!」
- 集英社「ラテンアメリカの文学」シリーズを読む#5 オネッティ『はかない人生』『井戸』『ハコボと他者』 - 「石版!」
- 平井浩編『ミクロコスモス 初期近代精神史研究 第1集 』 - 「石版!」
- 山形孝夫『聖書の起源』 - 「石版!」
- 渡辺一夫『渡辺一夫評論選 狂気について』 - 「石版!」
- ニコラウス・コペルニクス『天体の回転について』 - 「石版!」
- 綿矢りさ『蹴りたい背中』 - 「石版!」
- 集英社「ラテンアメリカの文学」シリーズを読む#6 ムヒカ=ライネス『ボマルツォ公の回想』 - 「石版!」
- ジェイムズ・ジョージ・フレイザー『火の起原の神話』 - 「石版!」
- アンソニー・グラフトン『カルダーノのコスモス ルネサンスの占星術師』 - 「石版!」
- 山本光雄『アリストテレス 自然学・政治学』 - 「石版!」
- アントニオ猪木『風車の如く アントニオ猪木の人生相談』 - 「石版!」
- アリストテレス『ニコマコス倫理学』(下) - 「石版!」
- 鷲見洋一『『百科全書』と世界図絵』 - 「石版!」
- 尹雄大『FLOW――韓氏意拳の哲学』 - 「石版!」
- 集英社「ラテンアメリカの文学」シリーズを読む#7 サバト『英雄たちと墓』 - 「石版!」
- ライナルド・ペルジーニ『哲学的建築 理想都市と記憶劇場』 - 「石版!」
- 阿部和重『インディヴィジュアル・プロジェクション』 - 「石版!」
- メアリ・ダグラス『汚穢と禁忌』 - 「石版!」
- ルドルフ・オットー『聖なるもの』 - 「石版!」
- ココロ社『クビにならないビジネスメール』 - 「石版!」
- ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』 - 「石版!」
- ポール・クルーグマン『経済政策を売り歩く人々 エコノミストのセンスとナンセンス』 - 「石版!」
- イエイツの『記憶術』を読む #11 - 「石版!」
- 村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』 - 「石版!」
- アーサー・O・ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』 - 「石版!」
- ニコラウス・クザーヌス『神を観ることについて』 - 「石版!」
- 集英社「ラテンアメリカの文学」シリーズを読む#8 コルターサル『石蹴り遊び』 - 「石版!」
- A・J・ジェイコブズ『驚異の百科事典男 世界一頭のいい人間になる!』 - 「石版!」
- ジーン・ウルフ『拷問者の影』(新しい太陽の書 1) - 「石版!」
- 高橋昌一郎『知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性』 - 「石版!」
- 荒俣宏『風水先生 地相占術の驚異』 - 「石版!」
- ジーン・ウルフ『調停者の鉤爪』(新しい太陽の書 2) - 「石版!」
- ジーン・ウルフ『警士の剣』(新しい太陽の書 3) - 「石版!」
- ジーン・ウルフ『独裁者の城塞』(新しい太陽の書 4) - 「石版!」
- トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』 - 「石版!」
- トンマーゾ・カンパネッラ『太陽の都』 - 「石版!」
- プルタルコス『エジプト神イシスとオシリスの伝説について』 - 「石版!」
- 集英社「ラテンアメリカの文学」シリーズを読む#9 ビオイ=カサーレス『日向で眠れ』『豚の戦記』 - 「石版!」
- 西成活裕『渋滞学』 - 「石版!」
- イアン・エアーズ『その数学が戦略を決める』 - 「石版!」
- 向井秀徳『厚岸のおかず』 - 「石版!」
- トマス・ピンチョン『逆光』 - 「石版!」
- 松澤喜好『英語耳 発音ができるとリスニングができる』 - 「石版!」
- ミシェル・レリス『幻のアフリカ』 - 「石版!」
- 井筒俊彦『意識と本質 精神的東洋を求めて』 - 「石版!」
- 集英社「ラテンアメリカの文学」シリーズを読む#10 ロア=バストス『汝、人の子よ』 - 「石版!」
上下巻に分かれているものは1冊としてカウントすると、今年はこれまでに53冊の本を読んだらしい(まだ何冊か年内に読むと思うので、そのときに追記しておこう)。こうしてリストを眺めてみると、ピンチョンとココロ社の本が3タイトルも並んでおり、私の2010年をこの2人の奇才が彩っているのが興味深い。ピンチョンの翻訳は来年も刊行され続けるので、来年もたぶんピンチョンばかり読んでたりするのであろう。
ミクロコスモス―初期近代精神史研究 第1集 (シリーズ・古典転生 別巻1 初期近代精神史研究 第 1集)posted with amazlet at 10.12.12平井浩
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個人的な「今年の一冊」はこちら、平井浩氏(id:Freitag)編集による論文集『ミクロコスモス』の第一集。今年の最初のほうにこの本を読んでいなかったら、今年の読書体験がまったく違っていたのではないか、という衝撃的な一冊。思想史というジャンルの窓口になってくれた本でもあり、ラヴジョイとかグラフトンとかイエイツとかはすべてこの本の影響によって読んだし、あと新婚旅行の行き先がイタリアになったのもこの本の影響だった気がする。とにかくこの本で読みたい本が一挙に100冊ぐらいは新たに展開されました。一時期は入手困難になっていて大変なプレミア価格がついていたけれども、増刷されて手に入りやすくなっているようです。「思想」というものの面白さを伝えてくれる珠玉の一冊。第二集も楽しみです(第二の計画がこちらにあるんだけれども、またこれが面白そうなんだ)。
あと東大の西成先生の本『渋滞学』にもすごく影響されました。「知識は人を助ける」! という名言がこの本のなかにはあるのですが、実際イタリアに旅行した際もこの本に書いてあった「ヨーロッパのエレベーターには『閉まるボタン』がない」という知識が役に立った! なにげない日常的な現象でも、その日常的な現象の背後にある論理や仕組みを説明されると、見え方が変わってくる、ということがあるかと思いますが(たとえば、水道の蛇口をひねると水が出る仕組みを説明できる人と、説明できない人では、その水道はまったく別なものとして認識されている、という感じで)、この本を読むと駅の混雑や車の渋滞の風景がまったく違って見えてきます。そうすると振舞い方も変わってきますよね。今の私は、駅の混雑に対しての最適な振舞い方を知っているし、バスに乗って渋滞に出くわしたときはこの渋滞の原因となっているボトルネックについて考え、時間を潰すことができる。なぜ、それがそうなっているのか、を知ることはやっぱり大切なんじゃないか? と思ったし、勉強の楽しさを新たに感じさせてくる一冊です。
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