Maria Rita/Elo:硬質なサウンドとヴォーカルの力強さがすげー良いです

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Elo
Elo
posted with amazlet at 11.10.16
Maria Rita
Wea/Latina/Warner Music Latina (2011-11-29)
売り上げランキング: 49034


日本に美空ひばりが、アメリカにはジャニス・ジョプリンが、ポルトガルにはアマリア・ロドリゲスがいるように様々な国にはそれぞれ「伝説的な女性歌手」が存在します。ブラジルのポップス界においては、エリス・レジーナがそのポジションに君臨していることに異論がある人は少ないかと思われます。マリア・ヒタはそのエリス・レジーナの娘であって*1、MPBのサラブレットとして2004年にデビューすると「なんだ、ただの二世タレントじゃねえか」という悪評を受けることなく、いきなりバカ売れ、その後も出すアルバム、出すアルバムが絶賛を持って迎えられているミュージシャンです。伝説は一代限りで潰え、カリスマの形象は難しい傾向にあると思うのですが(ショーン・レノンがカルト的なポップス職人として評価されるみたいに)、マリア・ヒタは見事母親が立ったであろう頂点を掴んでしまっている。





4枚目のアルバムとなる最新作『Elo』(ポルトガル語で『絆』という意味だそう)も素晴らしかったです。硬質でジャジーなサウンドがカッコ良いことこのうえないのですけれど(演奏がめちゃくちゃ良い。ドラムがラテンっぽいリズム・フィギュアをころころと変化させながら、ピアノとポリリズムを編むようにして進んでいく間奏があったりして)、ここに力強いマリア・ヒタのヴォーカルがガッツリとツボにハマってしまうと鳥肌が止まらなくなってしまいます。しっとりと歌い上げている曲も、高音での声の伸び方がとても良いですよ……。






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Amazonでの取り扱いは来月になっていますが、すでにディスクユニオンでは買えました。「2011年のMPB最重要作」というコピーが掲げられていて猛プッシュが甚だしいですね。今年はアドリアーナ・カルカニョットの新譜もあったしMPBの豊穣感が強いです。




*1:ここで疑問に思うのは、なぜ。エリスは『レジーナ』なのに、マリアは『ヒタ』なのか、母が『レジーナ』なら娘は『リタ』、あるいは娘が『ヒタ』なら母も『ヘジーナ』と表記すべきなのでは!? しかも『ヒタ』という名前はムタンチスのヴォーカルとしても有名なリタ・リーから来てる、という複雑さ





2 件のコメント :

  1. Eloとっくに聴かれたんですね。こちらはこれから取り寄せます。リタ・リーもエリス・レジーナもアストラッド・ジルベルトも日本には当時米国経由で
    入ってきて英語表記読みのまま定着してしまいました。近頃はポルトガル/ブラジル語の現地音表記しようという気運があって、「ヒタ」読みになったと
    思います。ところで米国の代表的女性歌手と言えば、その並びだとロック寄りのジャニスではなく、バーブラ・ストライザンドだと思われます。国民的歌手ですよ。

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  2. コメントありがとうござます! なるほど、アメリカ経由で入ってきたから、というのは腑に落ちますね。ポルトガル語やスペイン語は現地音をカナに落とそうとしても、地域差が大きいそうですから大変でしょうね。バーブラ・ストライザンドについては『サウスパーク』にでてきたな……という印象しかなかったんですけれども、ジャニスは苦し紛れにでてきたセレクトでした。ご指摘ありがとうございます。

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