Wilco/The Whole Love:オルタナ・カントリーから次のステージへ

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Whole Love
Whole Love
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Wilco
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「オルタナティブ・カントリーの雄」と呼ばれ、誰が呼んだか知らないが「アメリカの良心」とも謳われているというアメリカのロック・バンド、ウィルコが2年ぶりのアルバムを。バンド名をアルバム・タイトルに冠した前作では、ポップな色合いを強めた印象がありますが、本作は1曲目からノイズのループとストリングスが印象的なややフロアっぽい楽曲に始まり「うわ、今度はこう来たか~」という強いインパクトを残してはじまる(そしてネルス・クラインのギターが1曲目でいきなり炸裂)のですが、2曲目からは前作よりもさらにポップな楽曲が並び、まるでパワー・ポップか、という風情。





「これはビートルズみたいだなあ」、「今度はクイーンみたいだあ」、「まるでジェリーフィッシュみたいじゃないか」という印象が連続するような具合であって、それでいてウィルコの楽曲である、という骨格はより骨太に、しかもその完成度が異常に高いものですから、このバンドがまたひとつ新たなステージに立ったのだあ、という感慨深い気持ちになりました。これはスゴい。ジム・オルークがプロデュースしていたころの乾いた空気感(シカゴ系っぽい感じ)とはまた違った密度の高い音世界が展開されていて素晴らしいアルバムに仕上がっています。





Jeff Tweedy? | Music | Interview | The A.V. Club





ヴォーカルのジェフ・トゥィーディのインタヴューも併せて読みました。昨今の音楽メディアの変化や、「90年代はロック・バンドの黄金期だったのでは?」というノスタルジーに対して、超然とバンドを続けているその姿がとても力強く思える内容です。超然過ぎてほとんどインタヴューに応えてない、とも言えるのですが、彼らが立ち上げたレーベル(今回はそのレーベルからアルバムが出ています)が主催する音楽フェスについての解答が面白かったです。「僕らは色んなサイドプロジェクトを持っているのに、ウィルコでしかフェスティバルには呼ばれないんだ。だから、自分とその周辺の人たちだけが出演するフェスにしようと思っている」(大意)とか。長いキャリアのなかでこうしたタフな神経が培われたんでしょうか。





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