The Smiths/Complete:太くなった音、よりもミニチュア感溢れる細かい作りがコレクターズ・アイテムっぽい

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Complete
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The Smiths
Wea/Rhino (2011-10-01)
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リマスター(しかも、ジョニー・マー監修による)されて再発! と言っても、これまで別に入手困難な音源があったわけではなく、っつーか、ちょっと前にスミスの紙ジャケって出てなかったっけ? と思わなくもないですが、シングル集などの編集盤やライヴ盤などを含めて8枚組、5000円ぐらい!(現在のAmazon価格、私が購入時は4000円強でした)という強烈なお値打ち感には勝てないでしょう。「だいたい持ってるけど、あのアルバムとあのアルバムは持ってなかったな~。え~い、買っちゃうか!」と踏ん切りがつく絶妙なライン、っていうか、安過ぎだろう、すごい時代でございます。まだスミスを聴いたことがない大学生でも、くっだらない女の子との飲み会を一度ぐらい我慢すれば、あなたの手元にスミスのアルバムがリマスターされた音でコンプリートされてしまうのです。すごい時代でございます。





音、ですが、これも先日のピンク・フロイドのリマスター再発と傾向は同じ。特別気になったのはスネアの音の変化で、私が持っていた旧盤ですと全体的に痩せた感じはあるのですが、オノマトペで表せば「ジャッ」と鳴ってるのが、今回のバージョンだと「トッ」と鳴っている、感じ。後者のオノマトペの母音を強めて発音すると一層伝わると思いますが、文章だけだと何を言っているんだろうか、コイツは、というお話なので、たった一言で言うと「鳴りが豊かになってますよ」ということです。この効果はヘッドフォンで聴くとさらに実感できるのでしょう。





ボックスセットに入っているのはすべて紙ジャケ。これがインナースリーヴも再現されててなかなか精巧な作り(歌詞もすべてインナースリーヴへの印刷、なので若干読みにくい)。おそらくアルバムがリリースされた当時の「ポスター封入」とか「シングルヒット曲○○収録!」などのコピーが書かれたシール(もちろん英語です)まで作られてて面白い。オリジナルLPのミニチュアを制作した感じがコレクターズ・アイテム性を高めているように思いました。





リアルタイムに聴いていたわけではないですが、痛い思い出が甦ることなしには聴けないバンド、なわけで、改めてこうして聴いてみると、その痛さが徐々に色褪せてきて、なんか若干「今となっては良い思い出だよな」などと感慨深くなってしまう。ただ、それは別にスミスじゃなくも良かったわけです。別にそうした思い出喚起バンド、プルースト効果バンドがペニシリンでもバットホール・サーファーズでもありえた。たまたま、ジョニー・マーのキラッキラのギターがそうした記憶と結びついている。このたまたまな感じを切り捨てるのではなく、ありがたく思って余生を過ごしたいと思いますよ……。





2 件のコメント :

  1. スミスの音、そんなにかわっているんですか。曲はほとんど全部持っているから、これは見送りだな・・・と思っていたんだけど、私にとってスミスの大事なところはジョニー・マーのキラッキラギターの音が全てなので、そのあたりの高音域も強調されているのかが気になります。教えてくれたら変な顔で笑いながら感謝します。

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  2. 曲によるんですが、ギターも強調されてる曲もありますよ。全部詳細に聴き比べたわけじゃないんですけど『Meat Is Murder』の3曲目「I Want The One I Can't Have」はキラッキラのギターがかなり前にでてる感じです。あと後ろのほうで鳴ってたアコギの刻みがクッキリ聴こえる気がする。まあ、この辺は実は思い込みも強く左右してるんじゃないか、と思うんですけども。良い音、と思ったら良い音! ということで買いましょう。

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