Real EstateはUSニュージャージー州出身のバンドで、Dominoからでている本作『Atlas』は3枚目のアルバムとのこと。全然知らないバンドであったが、いつものようにtdさんのブログで熱く語られているので手に取った。氏の言う「ギターポップと言えばギターポップ、になるのだろうけれどもTelevisionからテンションの高さを抜いたような、どことなく浮遊感ある音の印象的なギターフレーズ」という表現が気になりまくり「Televisionからテンションを抜いたら、何が残るのか!?」とYoutubeで視聴してみたら「これは言い得て妙、ってか最高じゃんか」と思って即購入したのだった。アルバムの1曲目「Had To Hear」、ギター、ベース、ドラムのインタープレイがめっちゃ『Marquee Moon』っぽい(ただし、ユルい)。
全体としてはYo La TengoやThe Sea & Cakeを彷彿とさせる音なのだが「60年代のアイドルっぽいロック・バンドやサイケを今っぽく演奏している」ようにも聴こえて、そういうの好きにならないわけがないじゃないか、と思う。あとネオアコっぽかったりね。Bell & Sebastianっぽい感じもあるんだよ。基本リヴァーブ過多な、柔らかい音で小さな世界が構築された箱庭っぽい音楽(DominoよりもThrill Jockeyっぽい感じがする)なんだけれど、音の積み重ね方が巧みで飽きない。急にリヴァーブが薄い、シングル・コイルのギター・ストロークが聴こえてきたりして。ツボを突いてくるんだよなあ……。
コメント
コメントを投稿